こんなところでは、立ち止まれない【 #また乾杯しよう _投稿ピックアップ 】
こんにちは。キリンビール公式note編集部です。
「 #あの夏に乾杯 」投稿コンテストから1年、8月5日から投稿コンテスト「#また乾杯しよう」が始まりました。
「これからの乾杯を考える」と銘打ってはじめたキリンビール公式noteですが、ここ半年間の世の中の大きな変化で、いみじくも喫緊の「現実問題」として私たちに突きつけられることになりました。
私たちがこの問題と日々向き合う中で改めて気付かされたのは、気軽に会えなくなってしまった今だからこそ感じるさりげない人とのつながり、その温かさと大切さ。「#また乾杯しよう」というテーマにしたのは、そんな「大切なもの」を持ち寄る場所を作りたいと思ったからです。
そしてそれはひょっとしたら、「これからの暮らし」を考えるきっかけにもなるかもしれないと(いささか大袈裟ですが)思っています。みなさんの投稿を楽しみにしています。あなたにとって、乾杯とは?
こんな想いで始めた本企画。これまで行った投稿コンテストと比べて多分に「今」を反映しているお題であるため、想いが強い分どんな反応が出るかとても不安でした。しかし蓋を開けてみれば開始から2週間で1,000件以上の投稿が集まっています。
その彩りの豊かさたるや…瑞々しく軽やかな作品たちを見ては、肩の力が入っていたのは私たちだけだと気付かされました。ありがとうございます。
また、「#また乾杯しよう」では、審査員によるお手本投稿のほかに、過去受賞者の方によるお手本投稿と、チームスタッフによるリレー投稿企画も行っております。
前置きが長くなりました。
それでは、今回もこれまでのコンテスト同様に私たち編集部がピックアップした6作品をご紹介します。ぜひご覧ください。
※こちらでのピックアップは選考とは関係ありませんのでご了承ください。
ちゃんと所長になってくださいよ #また乾杯しよう by 船石 和花 さん
まるで自分の過去のことかのようなお話でした。トントン拍子で調子が良い時ほど周りが見えなくなることはあるんですよね。私も失敗してはじめて「守られていた」ことに気づいたことがあります。このお話を読んで、これまで守っていてくれた方に連絡しようと思いました。(平山)
麒麟と蝶々とロシア人。そしてヨーグルトとコンビーフ。 by マスダヒロシ さん
とても愉快なお話で、終始笑いながら読ませていただきました。金輪際交わることはない偶然の出会いであっても、乾杯ひとつあれば楽しい思い出に変えてくれることもあるようです。それにしても、いつか「パカー」できるといいですね。(平山)
流転のグラスを鳴らせ【エッセイ】 by 仲 高宏 さん
「人はね、きっと通い合った言葉の先で、盃を酌み交わしてきたのだと思う」ご自身の体験から導かれたこの言葉にとてもこみ上げるものがありました。変わっていくことが多いと、つい普遍的なものを忘れがちですが、実はつながっていることもあるんですよね。大切にしたい言葉です。(平山)
きれいなひとみ by 奥村 まほ さん
「#夜更けのおつまみ」投稿コンテストで出版デビューを果たした奥村さんのエッセイ。回想シーンの初々しさから現在のおふたりの関係までがとても爽やかでいながらリアルで、神社の夏祭りの彩り、畳のにおいを感じられるほどでした。蝉の音を聴きながらビールを飲みたい気分です。(平山)
「 約束のエアハイタッチ 」 by 左頬にほくろ さん
この半年間の世の中の変化による影響が痛いほど伝わってきます。同時に、それでも諦められないこと、信じたいことが伝わり、最後の「こんなところでは、立ち止まれない」でPCのモニターが滲みました。働くすべての人へのエールであり、誰かと喜びを分かち合う賛歌でもある作品。(平山)
夜空の下には僕達しかいなかった by 山羊メイル/tetsuya kimura さん
リズムのある子気味いい文体が青春時代の心拍を打つようで、読みながら青春真っただ中に引きずり込まれ、気付けば私も喉が渇き、いつか飲んだカルキ臭い水道水の冷たさを思い出しました。「乾杯」はお酒を飲む時の所作ではなくて、誰かとの関係をたしかめるための儀式のようなものなのかもしれない。大袈裟にもそんなことを思いました。(平山)
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今回は、船石 和花 さん、マスダヒロシ さん、 仲 高宏 さん、奥村 まほ さん、左頬にほくろ さん、山羊メイル/tetsuya kimura さんのnoteをご紹介しました。
引き続き皆さんの投稿をお待ちしております。
それでは、また次の乾杯まで。