表紙で彩る季節の訪れ。「#季節の表紙画」〜冬・西田 真魚さん〜
季節ごとに、トップページのヘッダーをクリエイターさんのイラストで彩っていく「 #季節の表紙画 」。今回が最終回になりました。
前回は、イラストレーターのエイドリアン・ホーガンさんに彩り豊かな秋を画面いっぱいにふんだんに盛り込んでもらい、「秋を存分に楽しまなくちゃ」と、うずうずさせてくれる素敵な表紙画を描いていただきました。
最終回になる第5回の「冬」は、広告や雑誌など、多彩なタッチで幅広く活躍されているイラストレーターの西田 真魚さん。どんなタッチで「冬」を描いていただけるのか、期待に胸を膨らませながらお声がけさせていただきました。
前回と同様に、私たちから事前にお願いしたことといえば「冬を感じる」「暮らしが楽しくなる」の2点のみ。
それから17日後に届いたイラストがこちら。
冬をイメージすると、どうしても白銀の雪景色だったり、鈍色の雲だったり、どうも寒々しい風景が目に浮かび色味を感じられないのですが(あくまで個人的な感触です)、西田さんの華やかでポップなイラストを見て、「冬ってもっと楽しい季節だった」と思い返すことができました。
クリスマスも正月も節分もありますもんね。なんとなく寒さに縮こまってしまう季節ですが、楽しみなイベントが待っているなら、ちょっと張り切って毎日を過ごしてみよう、そんな風に思わせてくれるイラストです。
今回のイラストについて、西田さんにコメントを頂戴しました。
─今回のイラストのモチーフについて教えてください。
イラストのコンセプトは「冬の宴」。今回いただいたテーマが「暮らしを楽しく」と「冬」だったのですが、頭を悩ませたのが、このページでご紹介頂いているイラストの真ん中部分を切り取って超横長のヘッダーにもするという可変型のイラストサイズ。
どちらの状態でも魅力を感じてもらえるものにするには、といろんな冬のモチーフを当てはめてラフを考えました。
冬と言ったら、鍋、雪だるま、スキー、いろいろなモチーフが思いつきますが、超横長のヘッダーの画角の中でキャッチーに表現できるものとなると絞られてきます。
他にはクリスマス、正月などキャッチーなイベントを思いつきますが、今回は12月〜2月頃まで掲載されるとのことで、どの月に寄ってもいけない、ならばみんな登場させてしまおうとこの案を思いつきました。
ヘッダー時のトリミングされた状態と、このページで隠された部分が見えたときの状態、二段階で楽しんでいただけたらなと心をこめて描きました。
─イラストが完成して、ご自身で気に入ってる部分があれば教えてください。
冬の立役者たちが集まり乾杯している様子は、キリンさんの「暮らしを楽しく」というキャッチフレーズに寄り添うことができたのかなという点と、冬=寒くなりがちなのですが、乾杯の時の楽しさ暖かさを表現できればと思い描きました。またイラストをお送りしたところ「鳥肌が立ちました…素敵です」とお言葉をいただいたのがとてもうれしかったです。
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イラスト作成時には数パターンのラフを送っていただいておりましたが、どれも冬の寒さを吹き飛ばすような心おどるイラストでした。掲載をご快諾いただきましたので、こちらも併せてご紹介します。
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季節の変わり目にお届けしてきた「#季節の表紙画」ですが、今回が最終回になります。来年の春からは、また違った視点で新しい「表紙画」をお届けする予定です。お楽しみに。
それでは、寒い冬もこのイラストのように元気いっぱい楽しんでいきましょう。