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福田里香さんと『moogy』チームの往復書簡。『moogy』を贈るラッピングアイデア【#moogyの季節の便り〜夏編〜】

季節ごとに変わるデザインに込めた思いと暮らしをちょっと良くするヒントを紹介する連載#moogyの季節の便り

『moogy』のさわやかシリーズ

この夏は、「さわやかシリーズ」と題したデザインをご用意いたしました。
ベランダのオリーブの木を色えんぴつで描いた「気分は爽快!」、自由に漂う紙飛行機がふわっと軽やかな気分にしてくれる「届けよう」、キラキラした光の中で木や花の影が揺れる景色をイメージした「木陰でうたたね」、優しい水彩の色合いが涼しげな「風のいたずら」。
暑い夏にさわやかさをプラスしてくれるデザインは、ギフトにもぴったり。

今回は、かわいいお菓子や素敵なラッピングで暮らしを楽しんでいる菓子研究家の福田里香さん「『moogy』を夏のギフトとして贈るなら、どんなふうに贈りますか?」と、お手紙を書いてみました。『moogy』チームもずっとファンだった福田さん。とっても素敵なアイデアをご提案いただいたので、ご紹介いたします。


moogyチームから福田里香さんへのお手紙

福田 里香さま

はじめまして。そして、突然のお手紙でお許しください。
『moogy』というブレンド麦茶を開発しているチームメンバーの寺島と申します。
今回、福田さんにぜひお願いしたい企画があり、また『moogy』という商品を知っていただきたく、手紙を書いております。
少し長くなりますが、お読みいただけると幸いです。

唐突ですが、私の福田さんとの出会い(まだ直接お会いしたことないのですが…)は、今でも大事にしている1冊の本です。

『福田里香チョコ+スイーツ×ラッピング』
『福田里香チョコ+スイーツ×ラッピング』(福田里香 著/日本放送出版協会 刊)

まだデザインを勉強している学生だったときに購入したのですが、まずは表紙の写真とタイトルに惹かれ、パラパラ‥と本をめくった時に、日常にあるお菓子が、デザインやアイデアひとつでこんなにも楽しくわくわくする贈りものになるんだ!と当時本屋さんで釘付けになって、そのまま購入して帰ったのを覚えています。(実際にこの本に掲載されているアイデアをアレンジして、友人に贈るギフトで活用させていただいたのですが、とってもよろこばれました!)
それからというもの、デザインや食が好きな部分に勝手に親近感を覚え、気づけば福田さんファンに…。出版されている本やお菓子などを追いかけ、インスタでいつも楽しく、そしてやっぱり福田さんの世界観がとっても好きだなぁ、いつかお仕事してみたいな…と思い続けておりました。

『moogy』は、もともと社内のデザイナー3人で立ち上げたブランドです。
通常飲んですぐリサイクルする清涼飲料水ではなく、『moogy』チームの中では「飲む生活雑貨」という表現をしていて、「傍に置いていたい」「持っていると気分が少し明るくなる」その日の気分で服やハンカチを選ぶような感覚でmoogyを楽しんでもらえたらと思って作った商品です。
中味はいつでもだれでも飲みやすいように、ノンカフェインの麦茶をベースに生姜やハーブの香りをプラスして、常温でもすっきりおいしく飲める味になっています。

そんな『moogy』を飲む生活雑貨としてお客さまにも楽しんでいただけているのですが、発売してから思わぬ発見で、お客さまから「ちょっとしたプレゼントにぴったり!」という感想をいただいています。私たちも1本200円弱の商品が、まさかギフトとして活用いただけることまでは想像しておらず、発売してから大変驚きました。

今回の企画は、そんな『moogy』を福田さんだったら、どんなギフトにされるかをぜひ教えていただけたらと思い、お願いさせていただいた次第です。
テーマは、「あなたが『moogy』を“夏のギフト“として贈るとしたら、どう贈りますか?」です。
『moogy』と何かを一緒にギフトにするのもいいですし、『moogy』自体に手を加えていただいてももちろん構いません。福田さんの素敵なアイデアから、お客さまにもっと『moogy』や、『moogy』のある暮らしを楽しんでもらえるように、ちょっとしたヒントや気づきになってもらえたらうれしいなと思っています。

ぜひご検討いただけると幸いです。

『moogy』チーム 寺島


福田里香さんからのお返事

寺島さま
『moogy』チームのみなさま

こんにちは。はじめまして。菓子研究家の福田里香です。
寺島さん、著者冥利に尽きるお便りをありがとうございます。
この本をつくったときの、あれこれを懐かしく思い出しました。
拙著を気に入ってくださり、大事にしていただいて、そしてギフトに活用してくださったなんて、心からうれしいです。

学生だった寺島さんが、現在moogyチームの一員としてフード関連のデザインのお仕事に深く携わっていらっしゃることに、時の流れを感じてじーんとしました。

今回はなんと『moogy』のラッピングでお声掛けいただきました。
まるでテキスタイルのような美しい意匠の『moogy』のパッケージ。
どのパターンもかわいくて、あれこれ考えるのが愉しかったです。

こういう巡り逢わせもあるんだなぁ。感慨深いです。

今回は「最小限の材料で持ち運びやすく、『moogy』のよさを生かしたラッピング」を心がけました。

【夏にぴったりな『moogy』のラッピングアイデア】

『moogy』のラッピングアイデア

風呂敷の包み方をアレンジしたラッピングアイデアです。
『moogy』の柄が4つとも違っていて、作風がバラバラで雑貨のような大胆なデザインが魅力的。「なぜオリーブ?」って最初は驚きましたが、おもしろいなと感じました。それを隠したくないなと思い、ちょっと透明にして見せられたらなと考えました。
花束を包むようなクリアな包装紙だと少しピカピカしすぎるし、グラシン紙みたいなのもありそうだけど…と考えてみたのですが、家にあったクッキングペーパーがちょうどいい透け感でかわいくできました。

『moogy』のラッピングアイデア

【包み方】
1.クッキングペーパーの中心の下側に2缶ぴったりくっつけて置く。
2.缶をそれぞれ左右に倒す。
3.缶と缶の間隔をあけたまま、手前から奥に向かってくるくる巻く。
4.缶を手で持って垂直に立てる。
5.リボンの両端をかたく結ぶ。
6.リボンを缶に回し、結び目をリボンの輪に通し、キュッと絞る。ボトルの重みでギュッと縛ることができる。

『moogy』のラッピングアイデア

【包み方】
1.クッキングペーパーを1周くるりと巻いたら、キャンディ包みの要領で両端をねじる。
2.ねじった部分にリボンを巻いて固結びで留める。

1本で贈る場合は、クッキングペーパーのサイドを少し長めのリボンで結わえてバッグ風に。肩にさげて持ち歩けます。子どももよろこんでくれそうなラッピングにしてみました。

どちらも難しいテクニックはいらないので、誰でも簡単にできます。リボンが持ち手になるので、出先で渡してもそのまま持っていけるのが便利でいいですよ。クッキングペーパーのほか布、紙でもよさそうです。

『moogy』のさわやかシリーズ
オリーブ模様の専用配送ボックス。サマードレスのテキスタイルみたい。箱を開けると、4種類の缶がアトランダムに並んでる!……かわいすぎますね。

味もおいしくて、カフェやレストランで出てきそう。香りもいいし、みんな好きな味なのでは?無糖なので常温でおいしいのもいいですよね。夏は特に冷たいものばかりとってしまうので。外で渡して、そのまますぐ飲んじゃおうかなってなれるのもいいなと思いました。カフェインやカロリーがゼロなところも贈る相手を選ばないので、プレゼントにぴったりですね。

私もこの夏、会う友人にプレゼントしたり、旅のお供に持っていったり、『moogy』を楽しみたいと思います。

菓子研究家 福田里香


『moogy』チームから福田里香さんへのお返事

福田里香さま

お返事ありがとうございます。

クッキングペーパーという身近にある素材を使って、簡単に且つとってもおしゃれにラッピングできるアイデア、本当に素敵ですね!
そして、うっすら透けて見える『moogy』のデザインも、どことなく涼し気で夏にぴったりな感じがしました。
さっそく、夏の差し入れで誰かにプレゼントしてみようと思います!

『moogy』チーム 寺島

追伸…
暮らしを彩る『moogy』にちなんで、「福田さんなりの暮らしを楽しむコツはなんですか?」という質問してみたところ、いただいた「毎日を旅行中みたいな気分で暮らしています」との答えがとても印象的でした。
「日々起こるさまざまなことも、旅行中と思えばアクシデントも楽めるでしょ!」と。

それを聞いた時には目からウロコで、なんだか力を抜いて毎日を楽しく過ごせそうだなと、私たちも真似したくなりました。

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菓子研究科の福田里香

【プロフィール】福田 里香
福岡生まれ。菓子研究家。食にまつわるモノ・コトのディレクションを手掛ける。書籍や雑誌、onlineに掲載するレシピが好評。著書は『季節の果物でジャムを炊く』、『いちじく好きのためのレシピ』、『民芸お菓子』、『新しいサラダ』等。
Instagram:@riccafukuda

『moogy』チーム

【プロフィール】『moogy』チーム
寺島 愛子(写真右)
キリンビバレッジ株式会社 マーケティング部ブランド担当 兼 デザイナー。2005年入社。『moogy』、『午後の紅茶』などの商品開発やブランド戦略を担当。

嶺岸 秀匡(写真中央)
キリンビバレッジ株式会社 マーケティング部ブランド担当。2011年入社。スーパーの個店営業や法人営業を経験後、2016年秋にマーケティングを担当。『moogy』、『生茶』などの商品開発やブランド戦略を担当。

水上 寛子(写真左)
キリンビバレッジ株式会社 マーケティング部ブランド担当兼デザイナー。2014年に入社し、『moogy』は発売時から担当。2019年他部署への異動にともない一度担当を離れたものの、2022年春から再び担当に。『moogy』、『iMUSE』などの商品開発やブランド戦略を担当。

表紙文字デザイン:もなみん
編集:RIDE inc.

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