2019年4月から始まった「キリンビール」公式noteは、この度2021年3月1日から「KIRIN」公式noteに変わります。

「これからの乾杯を考える」場として2年間発信してきたこちらのアカウントですが、今後はより、キリングループひとりひとりの人の声をできるだけ素直にお届けするメディアとして発信を続けてまいります（もちろん「乾杯」にまつわる発信も続けます）。

今回のアカウント名の変更に「生まれ変わる」「刷新する」という意味合いは持たせていません。今回の名称変更は、より広く・深く発信し続けるための「小さなアップデート」であると捉えていただければと思います。

今回は少しだけ、その「アップデート」について。

2年前に「キリンビール」のアカウントとして立ち上げた背景には、食卓を楽しく彩ったり、人と人をつなげたり、ひとりの時間にどっぷり浸かったり…それらお酒のもつ空気感がnoteという街では相性が良さそうという予感と、人と人をつなぐ潤滑油のはたらきもするお酒であれば、noteの方たちと楽しい交流ができるかもしれない、そんな期待がありました。

こだわり抜いた造り手の言葉をお届けしたり、お酒の楽しさを彩ってくれる方々の話を聞きに行ったり、お酒を楽しんでいるnoteの皆さんにコンテストを通じて声をかけてもらったり…おかげさまでとても楽しい時間を過ごすことができました。

しかしながら昨年は新型コロナウイルスの影響もあり、外へ向かう足が遠のきました。代わりに、内側に目を向けては「社員の声」を拾い集めて外に向けて発信する機会が増えました。noteという、個人の方が集まる街で発話するのだから、なるべく衒った表現はせず、素直な言葉で伝えることにしました。

そんな機会を何度か持って感じたことは、当たり前なのですが、社員ひとりひとりが「声を持っている」ということと、素直な声はnoteでは思った以上に遠くまで届くということでした。何より、先行きの見えない不安の中にいる私たちにとっても、社員自らが気持ちを言葉にすることで、社内の穏やかなつながりのようなものを感じられるようになりました。

一方世の中を見渡せば、この1年間で暮らし方、働き方が目に見えてアップデートされ続けているのを感じるようになりました。私たちキリングループも、これからを見据えて今まさに小さなアップデートを繰り返している最中です。

これからこのアカウントを通じてどんな発信をしていくべきかを改めて考えた時、このアップデートしていく様子を「社員の声」を通じてなるべく多く伝え、noteの皆さんと一緒に考える「きっかけ」を作っていくことなのだろうという考えにたどり着きました。

ちなみに、繰り返しこの記事で目にする「キリングループ」ですが、キリンビールだけではなく、清涼飲料を取り扱う「キリンビバレッジ」、乳製品を取り扱う「小岩井乳業」、医療用医薬品を取り扱う「協和キリン」、ワインを取り扱う「メルシャン」など、キリンは医と食にまたがる領域で、国内外に多くのグループ会社を抱えています。

「キリンビール」から「KIRIN」へ。
変わっていく暮らしに寄り添いながら幅広い活動を続けるキリングループの「内側の声」を拾い伝えるため、このタイミングでアカウントをアップデートすることにしました。

今月から新しい特集を少しずつスタートさせます。今後お届けする予定のコンテンツを少しだけ。

120年の歴史を持つとある食品が長年守ってきたことだったり、季節ごとに装いを変えるブランドのデザインのアレコレだったり、若手社員の「働く」にまつわる想いをつなげるリレー企画だったり…キリングループ全体の中から「内側の声」を少しずつお届けする予定です。

もちろん、引き続きクリエイターさんと一緒に作り上げる企画も用意しています。季節の訪れを感じるような暮らしを彩った「一枚」をお届けする企画や、お酒の文化や働き方の「これから」についての希望と可能性を語り合う対談など、クリエイターさんとの共創企画の準備も進めています。こちらも楽しみにしていただければと思います。

さて、2019年オープン当時はこのメディアのタグラインを「これからの乾杯を考える」としました。今回のアップデートに際して新しいタグラインは設けないことにします。それは、お届けするコンテンツの幅が広がり内側の声がとてもカラフルであるが故、ひとつの言葉で括ることができないと判断したからです。

代わりに約束事をひとつだけ決めました。
私たちから発信されたコンテンツを見たことで、noteの皆さんにとって、少しでも身体が軽くなるような暮らしの楽しみが増えたり、読み終えたらスッキリとデトックスされるような気持ちになったり、そんな読後感を抱いていただけるような発信を目指していきます。

暮らしを軽やかに、気持ちを健やかに。
アップデートした「KIRIN」公式noteを引き続きよろしくお願いいたします。

写真：土田凌