パンにも、料理にも、調味料としても。『ぬるチーズ』が広げてくれる食卓の可能性
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パンにも、料理にも、調味料としても。『ぬるチーズ』が広げてくれる食卓の可能性

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チーズはどんな食材とも相性がよく、食べる人をちょっとリッチな気分にさせてくれます。

世界中には様々なチーズがありますが、今回取り上げるのは「ぬる」タイプのスプレッドチーズ。柔らかくペースト状になったチーズで、そのままパンにぬったり、料理にも使える万能なチーズです。

小岩井乳業は、日本でいち早くスプレッドチーズを作ってきました。その背景にあったのは、「もっと食卓のバリエーションを増やしたい」という想いだったそうです。

今回は、『ぬるチーズ』と『ぬるクリームチーズ』のブランド担当をしている市川真希に、商品が歩んできた歴史や、簡単で万能な使い方、今年の3月に行われたリニューアルについて話を聞きました。

【プロフィール】市川真希
小岩井乳業株式会社。マーケティング部・マーケティング担当。
2017年入社。関西で京阪神を中心とした卸や量販店、駅コンビニ、生協などの営業として活動。2020年マーケティング部へ異動し、『小岩井 ぬるチーズ』を含む乳製品のブランド担当に。

食卓のバリエーションを増やすために誕生した『ぬるチーズ』

―最初に『ぬるチーズ』が作られた経緯を聞かせてください。いつ頃できた商品なのでしょうか?

市川:最初に作られたのは1967年です。実は今から55年も前に誕生した商品なんです。

―そんなに歴史がある商品なんですね!

市川:もともとは、小岩井農牧社が「新世乳業」という乳業会社に依頼して作った商品でした。当時の開発担当者の方がチーズ作りの技術を学ぶためにデンマークへ行った際、現地で主流だったスプレッドタイプのチーズを見て、日本でも作ってみたのだそうです。その頃の日本では固形のチーズが中心だったので、もっと食卓のバリエーションを増やしたいという想いから開発がスタートしたんです。

―当時の日本に、ぬるタイプのチーズはなかったんですか?

市川:小岩井の商品以外にはなかったと聞いています。1993年から1995年にかけては、『ぬるチーズ』のテレビCMが作られて、お客様に手に取っていただく機会が格段に増えました。そこから参入企業も増えて、スプレッドチーズの市場が盛り上がっていったそうです。その後、徐々に売上は落ちていき、終売を決める会社もあったなか、小岩井はずっと変わらず『ぬるチーズ』を作り続けています。

―小岩井乳業の『ぬるチーズ』と『ぬるクリームチーズ』の特長を教えてください。

市川:『ぬるチーズ』は、複数のナチュラルチーズを掛け合わせて作るプロセスチーズと呼ばれる種類です。原料には、開発時と同じくデンマーク産のチーズが使われています。これが味作りに役立っていて、すごくコクが感じられる仕上がりになっています。

―パッケージには「醗酵バター仕込み」という文言がありますが、これはどういう意味なのでしょうか?

市川:原材料には小岩井乳業の工場で作っている発酵バターも使われているんです。それによって、発酵バターの特長である華やかな香りが楽しめます。

『ぬるクリームチーズ』の方には、小岩井乳業の工場で作られたクリームチーズをたっぷり使っています。非常に滑らかなぬり心地で、乳の優しい甘さと、ほんのりした酸味、後からくる塩味のメリハリがある味わいが特長ですね。

誰もが使いやすい商品を目指したリニューアル

―今年の3月には商品のリニューアルが行われましたが、それぞれどういうところが変わったのでしょうか?

市川:『ぬるチーズ』の方は大きく骨格は変えていないのですが、最初に感じる酸味を少し抑えました。最初に酸っぱさを強く感じてしまうと、その印象を引きずってしまうんです。そうならないように酸味を少し減らして、チーズらしいコクや、芳醇な香りが感じられるようにしました。

市川:『ぬるクリームチーズ』で1番大きく変えたのは物性です。従来の商品はやや固めだったので、よりぬりやすさを高めるために柔らかくしました。味はもったりしないよう、甘味、酸味、塩味のメリハリを意識して作っています。

―パッケージも変更されたんですよね。

市川:はい。今まではパンにチーズをぬっている写真だけだったんですけど、もっといろんな料理にも使えることを伝えたくて。サラダやスープにも使えるし、いろんなものと組み合わせておつまみとしても楽しめることが伝わるよう、料理の写真を増やしました。

『ぬるクリームチーズ』にはカナッペ、『ぬるチーズ』にはぬるチーズを添えたカボチャのポタージュとぬるチーズをトッピングしたサラダの写真が印刷されている。

市川:以前から「“ぬるチーズ”って書いてあるけど、何にぬったらいいかわからない」というご意見もあったんです。なので、いろんな使い方があるということを視覚的にわかってもらえるようなデザインにしました。箱の側面にはQRコードを付けていて、それを読み込んでいただくと様々なレシピが見られるようにもなっています。

市川:ただ、お客様が混乱しないようにベースの色は変えていません。いつも使ってくださるお客様にわかりやすく、なおかつ新しい提案ができるようなデザインを心がけました。あとは、パッケージの脇に指穴を作って、誰でも簡単に開けられるユニバーサルデザインにしています。

―箱を開けた時の中のパッケージもかわいらしいですね。

市川:開けた時のワクワク感を意識して、中のパッケージもブルーとイエローのストライプ柄で目を引くデザインにしました。今まで、『ぬるチーズ』と馴染みの薄かった若い方にも楽しんでもらいたいと思っています。

万能で、しかも簡単!料理の幅を広げてくれるチーズ

―『ぬるチーズ』、『ぬるクリームチーズ』のブランド担当として、先輩たちから引き継いだことってありますか?

市川:「何にでも使える万能チーズであること」ですね。ぬる、かける、混ぜると、いろんな使い方ができるのが、この商品の骨格なので。

―たしかに、ぬる、かける、混ぜるは、固いタイプのチーズだと難しいですよね。

市川:そうなんです。チーズって加熱すれば柔らかくなるんですけど、これはずっと柔らかい状態なので冷蔵庫から出してすぐに使えるんですよね。食べたいと思ったときに、すぐ使えるというのが大きな特長だと思います。

―市川さんは、具体的にどんな使い方をされていますか?

市川:『ぬるチーズ』は、味噌と合わせてディップにしています。野菜につけて食べるとおいしいんですよ。少し温めるとトロトロになるので、チーズフォンデュを作ったりもしています。

あと、先輩から教えてもらっておいしかったのは、マヨネーズの代わりにぬるチーズを使ったポテトサラダです。マヨネーズよりも酸味が控えめで、ちょうどいい塩味とコクがあるので、ぜひ試していただきたいです!

―なるほど!調味料として使うって方法もあるんですね。

市川:固いタイプのものよりも、扱いが簡単なのでいろんな使い方ができるんですよね。これ1つあればパンにもぬれるし、ピザやグラタンも簡単に作れるし、調味料としても活躍してくれます。本当に万能なチーズなんですよね。そのまま食べてもおいしいし、料理やおつまみにも活躍してくれて、幅広く使っていただけます。

―『ぬるクリームチーズ』の方はどんな使い方がおすすめですか?

市川:『ぬるクリームチーズ』は、そのままパンにぬってサンドイッチにしてもおいしいですし、お菓子作りにも向いていると思います。サンドイッチの場合は、生ハムやサーモンなど、ちょっと塩味が強いものとよく合いますね。

―それは間違いなくおいしそう!

市川:乳の甘さが引き立っているので、ちょっと塩味のある素材と合うんですよね。また、蜂蜜みたいな甘いものとの相性もよくて、クワトロフォルマッジみたいな食べ方もオススメです。変わったところでは、羊羹にぬってもおいしいんですよ。和と洋の組み合わせで、意外なほどよくマッチします!

小岩井乳業の哲学や商品を支えてきた曲がらない信念

―市川さんが思う、小岩井乳業の「らしさ」ってどういうところですか?

市川:これはいい意味で捉えてほしいんですけど、「堅い」ところですね。

―「堅い」ところ?

市川:はい。曲がらない信念があるっていうんですかね。時代は変わっていくけど、それに翻弄されず、昔ながらの味や製法を守る「堅さ」が小岩井乳業らしさかなと思います。

パッケージひとつ変えるにしても、「今はこういうデザインが流行っているけど、あまり変えてしまうとお客様が戸惑ってしまうので、昔ながらのイメージを踏襲しながら少しリニューアルする」という判断をするんですよね。そういうところが堅いなと感じつつ、普段から愛用してくださっているお客様を大事にする姿勢は大切にしていきたいなと感じています。

―そういう姿勢だからこそ、守られてきた哲学や商品があるんでしょうね。

市川:そうですね。『ぬるチーズ』のリニューアルでも、キーカラーは変えずに、新しい提案ができるようなパッケージにしました。昔からのお客様はもちろん、新しいお客様にもぜひ手にとっていただきたいですね。

―リニューアルを経て、今後この商品がどんなふうになっていってほしいですか?

市川:先ほどお話ししたテレビCMが流れて、『ぬるチーズ』が売り上げを伸ばした1995年って、私が生まれた年なんですよね。なので、私と同じ世代の人は『ぬるチーズ』が食卓に当たり前にあった時代を知りません。

だけど、そのぶん新鮮な目で見てくれると思うんですよね。もちろん55年も前からあった商品ではありますが、私自身、小さい頃からチーズといえば固形のものというイメージだったので、最初に『ぬるチーズ』を知ったときには新しさを感じました。

―たしかに、若い世代の方々にとっては、新鮮なものという捉え方になりそうですね。

市川:いろんなものと組み合わせながら、気軽に『ぬるチーズ』を使ったオリジナルレシピを作って、それぞれの楽しみ方をしてもらえたら嬉しいですね。

―チーズは本当にいろんな食材と合うし、『ぬるチーズ』、『ぬるクリームチーズ』はすごく使いやすいので、アイデア次第でいろんな料理が生まれそうな可能性を感じますね。

市川:そうなっていってほしいですね。いつもの料理に組み合わせれば味の強さや深みが生まれますし、ちょっとリッチな気分も味わえるので、もっと家庭で愛される商品にしていけるように魅力をたくさん発信したいと思います。

***

リニューアルした『ぬるチーズ』『ぬるクリームチーズ』は、全国で販売中!

料理やおつまみで万能に使える『ぬるチーズ』『ぬるクリームチーズ』はリニューアル!3/1(火)より全国のスーパーや百貨店で発売しています。パンにぬるのはもちろん、おつまみや普段のおかずのちょい足しに、ぜひご活用ください。

小岩井乳業 『ぬるチーズ』『ぬるクリームチーズ』のレシピサイトはこちら

編集部のあとがき

担当の市川さんは、本格的な取材ははじめてとのことで、清々しくも初々しい取材現場となりました。

個人的なことですが、こういう時、百戦錬磨の取材陣が腕まくりして、よりよい場にしようとする空気を見るのがとても好きなんです。前のめりで楽しさを演出しようとする空気が良いんですよね。

写真は、そんな「腕まくり」のワンシーン。カメラマンの土田さんが「シズルを作り上げる」ところ。できあがった写真をモニター越しに見て歓声が上がったのは良い思い出です。

文:阿部光平
写真:土田凌


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