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2019年、noteという街で過ごして感じたことと「来年の乾杯」について

「これからの乾杯を考える場」として今年の4月からスタートしたキリンビール公式note。これまで40本ほどコンテンツをリリースしてきました。

アカウント開設時を振り返ると、noteで企業アカウントが受け入れてもらえるのかという不安と、それでも何か新しいことができそうな高揚感が入り混じったような感覚だったように思います。

いざ始めてみたら色んな気付きがありました。同時に来年どんなことをしたいかも見えてきました。

2019年最後のnoteでは、そのあたりのことについてお届けすることで年末のご挨拶とさせていただければと思います。

「つながり」を生み育んだ投稿コンテスト

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今年は「 社会人1年目の私へ 」「 あの夏に乾杯 」、それからポプラ社さんとコラボした「 夜更けのおつまみ 」を実施しました。

すべての投稿コンテストの応募数を足し上げると7,000件以上。日々流れてくる作品に胸が熱くなったり、クスッとしたりで、このコンテストを一番楽しんだのは私たちなのではないかと思うほど良い機会になりました。

投稿された作品を振り返ると、noteという場所だからでしょうか、すぐそばにいる人とのつながりを温めるような、いつかあったつながりを手繰り寄せるような、そんな人とのつながりを「再確認」するものが多かったように思います。

これからの乾杯を考える」場としてスタートしたnoteですが、ひょっとしたらその答えの糸口は、「人とのつながりを考え直す」ということなのかもしれない。そんなことを今になって思い始めています。

改めて、投稿いただいた皆さんにお礼申し上げます。素敵な作品をありがとうございました!

また、投稿コンテストの企画時には想像できなかったことも起きました。そのひとつは、コンテストがクリエイターさんの背中を押し、新しい一歩を踏み出すきっかけになれたということです。

▼「#あの夏に乾杯」受賞者サトウカエデさん

「公開当初から、note仲間が反応してくれて、スイスイさんやカツせマサヒコさんもシェアしてくれて、もう嬉しくて。コンテストの結果が発表されたときは、Twitterに届くコメントを見て、泣きました。何年かぶりに、嬉しくて流した、自分のための涙です」(本文より)

ご紹介したサトウカエデさんだけではなく、色んなところで同じようなお話を聞きました。コンテストがこれほど影響を与えうるものだとは予想だにしていませんでした(そしてこの記事を見たときはちょっと泣きそうになりました)。

もうひとつ予想外だったのは、コンテストをきっかけにしてクリエイターさん同士のつながりが生まれたことでした。「この話はぜひ読んでほしい」「このエピソードで泣きました」など作品を推奨する声と共感する声がSNS上で行き交えば、その声を受けた作者から「ありがとう」が返され、あたたかい交流の輪ができていました。

さらに驚いたのは、そんな声の中に、主催者である私たちのアカウントに対して「実施してくれてありがとう」という声が多数あったこと。これまで私たちが行ってきたたくさんの「コンテスト」や「キャンペーン」では起こりえなかったことでした。

たったひとつの投稿コンテストでも、これだけのつながりが生まれるということに大きな可能性を感じました。

社員の想いを届ける記事を通じて起きた変化

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公式noteでは、投稿コンテストだけではなく、社員が商品に対する想いを語るインタビュー記事もお届けしてきました。

社員がこうして「表」に出る機会はそれほど多いわけではありません。なので読みやすさを考慮して文字数を削ることよりも、出てきた言葉をなるべく端折らずにお届けすることに決めました。結果、ほとんどの記事が5,000字近い文字量となりました。

インタビュー記事の中から一部をご紹介させていただきます。

記事を読んだ方がSNS上でシェアしていただく度に、その声を社内の関係者に共有することにしていました。

その結果、インタビューされた社員からは、もっと読者の方たちや商品を好きになってくれた方たちと「会話をしていきたい」という声が出始めるようになりました。

noteという街で社員がコミュニケーションをとれる場所を作っていくことは、来年以降の取り組みのひとつの方向性となりそうです。

最後に。併走していただいているパートナーを紹介します

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これらインタビュー記事はパートナーと一緒に作り上げています。インタビューとライティングは阿部光平さん、写真は土田凌さん、編集・ディレクションを花沢亜衣さん(RIDE MEDIA&DESIGN)という布陣で、ほとんどの記事を制作しています。

岩手県遠野や京都に一緒に取材に行ったり、取材や打ち合わせが重なり週の半分以上一緒にいたり、そんな風にほぼ毎日のように議論を重ねながらnoteの記事は作り上げられています。

最後に、私たちのnoteを支えてくれているパートナーのメンバー紹介をさせていただきます。

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阿部光平(編集者・ライター)
北海道函館市生まれ。大学卒業を機に、5大陸を巡る地球一周の旅に出発。帰国後、フリーライターとして旅行誌で執筆活動を始める。現在は音楽、飲食、アウトドアなど様々なジャンルの取材を行いながら、地元・函館のローカルメディア『IN&OUT –ハコダテとヒト-』を運営。

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土田凌(フォトグラファー)
広告・観光・ライフスタイルをメインに撮影。食卓のインスタグラム『つちめい飯』、一定期間地域に滞在しその土地の生活を発信する『hyphen,(ハイフン)』というチームでも撮影を担当。

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花沢亜衣(編集者・コンテンツディレクター)
東京生まれ。RIDE MEDIA&DESIGN株式会社所属。ライフスタイル、ファッションに関するWEBメディアの運営、ディレクション、編集に携わる。三度の飯よりも食べることが好き。

...本当はここで今回の記事は終わるはずだったのですが、先日このメンバーで忘年会をしたんです。その場で今年のnoteの取り組みを通じた感想を聞いたら、出てきた言葉がとてもありがたくて発表したくなってしまいました。若干手前味噌ではありますが、この場を借りて少しだけ紹介させてください。

阿部さんは、取材した「造り手」には全員共通した想いがあったと言います。それは自身のブランドを「どこより売る」かではなくて、ビール造りをしている方ならビール、ワイン造りならワインといったように、自身が携わるお酒のジャンルそのものを盛り上げていきたいというピュアな想いが通奏低音のように流れていたということでした。

花沢さんは、まだ表に出ていない人の話を世に出すことができる高揚感があると言います。さらに取材現場におけるライターの阿部さんとカメラマンの土田さんの阿吽の呼吸や、アウトプットされる文章や写真を通じて、届けたい想いを届けたい人に届けることが本来のコンテンツだと気付かされたとのことでした。

土田さんは、取材現場では社員の「ものづくり」に対して背負っている想いを感じるからか、ほどよい緊張感がいつも流れていたと言います。また、ご自身のカメラマンとしての活動のヒントを、阿部さんの現場におけるコミュニケーションを通して感じることができたとのことでした。

メンバーの話を聞いて、まず私たちの想いに真摯に応えてくれていることに感動したのですが、それ以上に嬉しかったのは、メンバー同士が刺激を与え、高め合っている関係性なんですね。こんな素晴らしいメンバーと一緒にnoteを盛り上げることができて本当に良かったと思いました。

改めて、この場を借りてお礼申し上げます(もしかしたら忘年会でも伝えていたかもだけど)。
いつもありがとうございます。そして引き続きよろしくお願い致します。


一体この記事の中で何回「ありがとう」と言っているのか…しかしながらこれ以外に言葉が見つからないんです。

さて、来年はどんな1年にしていきましょう。現時点で具体的なことはまだ決まっておりません。とは言えこうして振り返ってみておぼろげながら方向性は見えてきています。それは来年はもっとnoteという街を歩き回り、クリエイターさんに声をかけていきたいということです。

そしてできればクリエイターさんと一緒に何かを作っていきたい。そうすることでクリエイターさんの「次の一歩」につなげられればと思っています。今年を振り返るとなんだかできそうな気がしています。

2020年、まだ出会ったことのないクリエイターさんにお会いできることを楽しみにしています!

2019年、キリンビール公式noteにお付き合いいただきありがとうございました。
2020年もよろしくお願いいたします。

それでは、また次の乾杯まで。