暑さを吹き飛ばす!スパイス香る「夏餃子」【今夜のラガーのおとも。#6】
発売から130年、多くの人に愛されてきた『キリンラガービール』。このビールをよりおいしく愉しむために、料理研究家の瀬尾 幸子さんと"最良のおとも"を考えていく連載企画。
思わずのどが鳴り今夜にでもつくりたくなる、それでいてシンプルで家庭的な“普段着のおつまみ”を、瀬尾さんならではの視点からご紹介します。
第6弾は、スパイス香る夏の餃子をご紹介します。
夏のおつまみのアクセント。万能スパイス「カレー粉」の活かし方
夏も本番を迎えると、食欲が落ちたり代謝が低下したり、体のコンディションが崩れがち。そんなときに重宝されるのは、エスニック料理のように、スパイスの効いた食事ですよね。けれど、スパイスは使い慣れていない人には扱いがむずかしいもの。
そこでオススメしたいのが、手軽でいて万能スパイスのカレー粉です。カレー粉といってもカレー味にするのではなく、あくまでさっとコショウをする要領で、隠し味としてかけてみてください。この程度でも十分アクセントになってくれます。
今回ご紹介するのは「夏餃子」。ここにもカレー粉を使います。餃子とビールは鉄板の組み合わせですが、アレンジを加えると、いつもとは違った新しい組み合わせとして愉しめますよ。
旨味がありながら苦すぎないラガーは、おつまみのアレンジやちょっとした遊びも受け入れる寛容さがあります。よく冷やしたラガーとともにいかがですか?
おいしい餃子の鉄則は、肉と野菜のバランスにあり!
今回は夏野菜のトマトとパクチーを使います。冬場なら、レンコンや大根などの根菜を餡にたっぷり入れてもいいでしょう。餃子の作り方には、こうじゃないといけない!というルールはありません。野菜の旬に合わせて餡も変えて愉しんでみましょう。
ただ、おいしい餃子にするために、一つだけポイントがあります。それは、肉と野菜の分量を同じにしてあげること。こうすることで仕上がりが軽くなり、ビールのおつまみとしても最適。いくらでも食べられますよ。
まずはボウルに豚ひき肉、玉ねぎのみじん切り、ニンニク、ショウガ、塩、コショウ、そしてカレー粉をほんの少し加えて粘り気が出るまでこねていきます。
よく練ったところでダイスにしたトマトと、みじん切りにしたパクチーの茎の部分を加えます。トマトの水切りは必要ありません。餃子は餡にある程度水分があったほうがジューシーでおいしいですから。トマトをつぶさないよう、ざっくりと餡を混ぜ合わせていきましょう。
「蒸す」と「焼く」は別の工程
形づくった餃子を直接フライパンに並べて、火をかけ、水を入れてフタをします。まずは、フライパンのなかで水餃子をつくるイメージです。水を入れる量は餃子が1センチほど隠れるくらい。
ここからは音を気にしてください。シュワシュワという音がピチピチと高音に変わったら水分が蒸発した証拠。
フタを取り、程よく水気が飛んだら、こんがりカリッとさせるためにサラダ油をまわしかけます。「フライパンに皮がくっついてしまう」という話をよく聞きますが、その原因は、まだ焼けていない段階で剥がそうとするから。
どんなに水分が多い餃子でも、皮が薄くても、ちゃんと皮に焼き目が付けば剥がれます。フライパンを揺すって餃子が動くようになれば、もう大丈夫。
今回のようにフライパンでつくる餃子は「蒸す」と「焼く」がそれぞれ別の工程だと考えてください。餃子は蒸してから焼く!これだけ覚えておけば十分です。
パクチーを添えていただく「夏餃子」
"変わりダレ"でいつもの餃子にもうひとアレンジを
いつもの酢醤油に加え、夏らしく3種類のタレを用意しました。左から「ピリ辛ラー油」、「塩ヨーグルト」、「からしマヨネーズ」です。
ヨーグルト1/2カップに塩を小さじ1/3ほど入れた塩ヨーグルトは、サワークリームのような味わいで、さっぱりといただけます。マスタードとマヨネーズを同量混ぜただけのからしマヨも餃子との相性は抜群。するすると何個でも餃子が入ってしまいます。
家でつくる餃子でも、香りを活かしたりタレをアレンジするだけで、新しい発見がきっとあるはず。
スパイスが香る「夏餃子」で、今年はひと味違った夏にしてみてはいかがでしょうか?
※こちらの記事はキリンのオンラインショップ「DRINX」からの転載記事です。
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