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命の現場を支える人に、キリンができること。一台の自販機から生まれた新たなアクション

「あなたが、しあわせになる。ひとつ、世界が良くなる。」
そんなメッセージとともに、キリンの新しいコーポレートCMの第2弾、「助産師編」が12月18日から放映されました。

コーポレートCM「キリン よろこびがつなぐ 助産師篇 60秒」

 川越市にある産院、愛和病院が舞台となったこのCM。制作の裏側をたどると、きっかけは今年の春からスタートしたあるプロジェクトにありました。

命が生まれる現場を支える助産師さんのために、キリンができることはなんだろう?そんな問いから始まったプロジェクトの歩みを、そして実際に愛和病院で働く助産師さんの声とともにお届けします。


キリンらしく健康をサポートするアクションとは?

免疫ケア サポートベンダー

年間約2800件の出産を支え、毎日たくさんの命が誕生している川越市の愛和病院。そこに、1台の自動販売機(以下、自販機)が設置されました。

並んでいるのは種類豊富な免疫ケア商品。機体にはキリン従業員のメッセージがラッピングされている特別な仕様です。

これは免疫ケア商品の提供を通じて、医療従事者の健康をサポートするためにキリンが設置した「免疫ケア サポートベンダー」。

「私たちの健康を守ってくれている人の健康こそ守りたい」というコンセプトをきっかけに、今年の4月から始動したアクションの一つです。 

 ―この取り組みは、どのようにしてスタートしたのでしょう?
 
槇谷:この数年の環境変化で、私たちの暮らしの背景には、健康を支えてくれている人がいるんだという気付きがありました。体調管理が大切な皆さんにとって、少しでも毎日のケアの一助になればと思い、免疫ケア商品の提供を始めました。
 
長年の発酵技術がベースになった「免疫ケア」は、人と自然に向き合ってきたキリンらしい支え方なんです。

キリンの槇谷悠紀
CMをはじめ、コーポレートブランド全体のマーケティングを担当する槇谷悠紀

─免疫ケア商品を提供できる支援型の自販機を設置するというのは、前例のない取り組みだったんですよね。

槇谷:キリンらしいアクションやサポートってなんだろうと考えたとき、「飲料メーカーとして、誰もが子どもの頃から慣れ親しんでいる自販機を通して何かできないか」というアイデアが出てきて、そこから数ヶ月かけて手探りで形にしていったという感じです。

さまざまな医療の現場があるなかで、愛和病院の助産師さんにフォーカスした理由はありますか?

槇谷:大きな理由は、愛和病院さんの「人は生きる 人と生きる」というスローガンに共感したことでした。
 
愛和病院さんは出産にともなうケアだけでなく、女性やご家族のトータルライフのサポート、子育て支援、社会貢献など、さまざまな面において「人を大事にする」という考えが根底にある。実際に訪れたときの雰囲気や、スタッフのみなさんの生き生きとした姿にもとても共鳴しました。「人」を大切にするという温かい想いは、キリンとも重なるところがあると思ったんです。

─そこから、「免疫ケア サポートベンダー」の設置と、コーポレートCMの制作につながっていったんですね。
 
槇谷:愛和病院さんとやりとりをしつつ、自販機を担当している東京キリンビバレッジサービスの千田さんと一緒に準備を進めて、「免疫ケア サポートベンダー」を設置したのが8月でした。それに合わせて「免疫ケアセミナー」を実施して、より健康をサポートできるよう「免疫ケアって何?」というところから知っていただく機会を作りました。
 
その一日のアクションをドキュメンタリームービーとして撮影して社内で展開したときに、“もっとこの輪を広げたい”という動きが従業員同士でも出てきて、今回のCMにつながっていったんです。

免疫ケアサポートベンダーの設置シーン
ドキュメンタリームービーの様子

─ひとつのアクションから、コーポレートCMにまで広がったんですね。
 
槇谷:愛和病院さんとの出会いから、急遽さまざまなことが動き出して、もう異例のスケジュールでした(笑)。でも助産師さんの協力はもちろん、前例のない自販機を形にしてくれた千田さん、免疫ケアセミナーを担当してくれたヘルスサイエンス研究所の堀川さんと、積極的に参加してくれる従業員が増えていったおかげでこうして形になりました。
 
CMの撮影においては、愛和病院さんの協力がなければ実現できなかったと思います。現場の声を知るために、助産師さんには事前に何名かリモートでインタビューをさせていただいたのですが、熱意あふれる想いや信念に触れることができ、心動かされましたね。

人生の大きな瞬間に寄り添う、助産師という仕事

愛和病院の助産師さん

─愛和病院で助産師として働く、矢元友さんと藤原麗奈さん。あらためて、助産師さんの仕事内容を伺ってもいいですか?
 
矢元(写真右):助産師といってもさまざまなのですが、私たちは分娩室を担当しながら出産をサポートさせていただいています。出産の瞬間だけじゃなく、そこに向かっていく産婦さんやご家族の気持ちに寄り添っていくような仕事なのかなと。
 
藤原(写真左):日勤業務としては、入院されている方の進行にあわせてお産や産後のケアをしています。多いときは一人で三人の産婦さんを受け持つこともありますし、夜勤では一晩で10件のお産があったことも。大きな病院なので大変ではありますが、温かいスタッフばかりなので、うちの病院ならきっと楽しい気持ちで産んでもらえるんじゃないかなという自信はあります(笑)。

─お二人が助産師を目指したきっかけはありますか?

愛和病院の矢元

【プロフィール】矢元 友
愛和病院助産師(分娩室担当)。愛和病院で2度の出産を経験したのち、全く別の職種からキャリアチェンジして2020年入職。

 

矢元:私は愛和病院で子どもを二人産んでいるのですが、そのときの出産経験が自分のなかでとても大きくて、私も同じような立場で産婦さんを支えたいと思ったのがきっかけです。子育てをしながら看護学校に通って看護師と助産師の資格を取り、そのまま入職しました。
 
当時担当いただいた助産師さんには、本当に「出産を支えてもらった」という想いが強くて、こんなに寄り添ってもらえるんだなと。出産そのものにも感動しましたが、誰かのためにここまでサポートできる職業ってすごいと思ったんです。
 
─子育てをしながら助産師の免許を取るのは、簡単なことではないですよね。
 
矢元:そうですね、看護学校を含めると4年がかりで、実習中は3時間睡眠で学校に行くような日々を続けていました。家族のサポートがなければ難しかったと思います。今こうやって働けているのも、いろんな人の支えのおかげですね。

愛和病院の藤原

【プロフィール】藤原 麗奈
愛和病院助産師(分娩室担当)。愛和病院助産師(分娩室担当)。看護学校で助産師という仕事の魅力に触れたことをきっかけに2021年入職。

藤原:私はもともと、かっこいい人に憧れていて。女性として「かわいらしい」とか「美しい」こと以上に、「あの人かっこいいよね」と言われることに特別な気持ちを抱いていました。そのなかで、人の支えになれる看護師という職業に惹かれて、看護学校の実習で初めて助産師の存在をしっかりと認識したんです。
 
新しい家族が産まれる瞬間に寄り添える助産師は、大げさに言うと「人が産まれて育っていくなかで、いちばん最初の支えになれる専門職」。自分が産まれた瞬間に助けてくれた人がいたんだとあらためて気づきましたし、赤ちゃんが見る最初の笑顔になれるって最高にかっこいいなと感じて、助産師になろうと強く思ったんです。

助産師さんの仕事風景

─誰にとっても「最初の支えが助産師さん」というのは、本当にそうですね。お仕事をされるなかで、よろこび、やりがいを感じる瞬間はどんなときですか?
 
矢元:子どもの誕生って、夫婦が家族になる瞬間でもあると思うんです。家族を結ぶ瞬間に立ち会えるっていうのは、大きなやりがいです。実際に感謝の言葉をもらえたりすると、自分の関わり方が間違っていなかったんだなと思えますね。まだ看護学生だった頃に、横向きで産まれためずらしい赤ちゃんがいたのですが、学生だった私に快く受け持ちをさせてくれたご家族のことは今も忘れません。
 
藤原:やっぱり、新しい家族が産まれる瞬間って、みなさんすっごく素敵な顔をされているんですね。そこに一緒にいられることがうれしいです。1年目のとき、4日間頑張った産婦さんにずっと関わらせてもらった経験があるのですが、お産をとらせてもらった瞬間はもう、自分が産んだかのようなよろこびがありました(笑)。

“自分の健康が置き去りになってしまう瞬間”を支えてくれる存在

免疫ケア サポートベンダー

─最初に「免疫ケア サポートベンダー」の取り組みについて聞いたとき、どんな印象を持ちましたか?
 
藤原:院内に免疫ケア商品の自販機を置いてもらえると聞いて、「自分の健康ってあんまり考えてなかったな」と実感しました。助産師の仕事は常に緊張感が途切れないので、気づかないうちに疲労がたまっていってしまう。
 
産婦さんには一生懸命向き合っていますが、自分に対してはその矢印が向いていなかったので、私たちを思って支えてくれる人がいるんだということがすごくうれしかったです。そういうふうに思えると気持ちが温かくなりますし、それだけで頑張れるなって。
 
矢元:仕事中はなかなか自分のことに目を向ける余裕がなくて、食事や休憩を後回しにしてしまったりという現実もあります。そういうときは、飲み物でさっと糖分を摂れるっていうのが小さな楽しみで(笑)。夜勤のときはとくに甘いものが欲しくなるんですよね。
 
仕事中はとにかく突っ走っているので、家に帰るとスイッチがオフになってパタリと寝てしまうことも。休憩をしつつ健康のケアができる時間は忙しいなかでも大事だなと思いますし、現場の人を支えたいという熱意がうれしいです。

─忙しくても、「体調を崩してはいけない」という緊張感もありますよね。
 
藤原:ここ数年は環境変化もあって出かけるのが怖かったり、周りの人が遊びに行っているのを見て「いいな」と思ったり、そういう時期もありました。睡眠時間が減ってくると体調が不安定になるので、休むことも大事にしています。
 
矢元:食生活に気をつけたり、ストレッチをしたり、体調を崩さないよう意識するようにはしてますね。「免疫ケア サポートベンダー」が設置されてからは、自分自身をケアする習慣ができたからか、いつも通り元気に過ごせる時間が増えた気がします。「ちょっと調子悪いな」と感じることが今年はあんまりないなって。
 
─お二人がよく飲んでいるお気に入りの商品はありますか?
 
藤原:疲れていると糖分が欲しくなるので、ミルクティーをよく飲んでます。「よし、頑張ろう」っていう気持ちになれるんです。
 
矢元:私はヨーグルトテイストのものが、すっきりしていて好きですね。お産が続くと食事をとる隙間がないときもあるので、おいしくさっと飲めるのが救いになってます。

─こういう取り組みやCMなどに助産師の仕事がフォーカスされることは、お二人にとってどんな経験になりましたか。
 
藤原:私の夢の一つに、「助産師のことをもっと知ってもらいたい」というのがあるんです。やっぱり実際にお産にならないと、なかなか出会うことのない職業だと思うので、こうやってCMなどでみんなが助産師について知るきっかけを作ってくださったのは、すごくうれしかった。最高にやりがいのある仕事なので、もっと知ってもらって、助産師を目指す人が増えてほしいです。
 
矢元:そうですね、私自身も「あの大変なお産を支えてくれた」という想いがあるので、助産師という仕事にスポットを当ててもらえることは素直にうれしいです。藤原さんが言うように、助産師という名前は聞いたことがあっても、実際にどういう仕事なのか具体的にわかる方は少ないのかなと思ったりもするので、そこを知ってもらえる大切な機会になったのかなと感じています。

人の役に立つことは、自分自身のよろこびにつながる

キリンの千田
「免疫ケア サポートベンダー」で実際に自販機の準備や設置などを担当した東京キリンビバレッジサービス株式会社の千田信隆

 ─千田さんは、最初にこのプロジェクトについて聞いたとき、どう感じていましたか?
 
千田:最初に「病院などの施設に特別仕様の自販機を設置する」という話を聞いたときは、前例のないことだったので戸惑いもあったんです。でも、よくよく聞いたらすごく大きなプランで、依頼を受けたからにはできる限りのことはしたいと思いました。
 
それでも実現性に関しては半信半疑だったのですが、実際に愛和病院さんを訪れてからは、設計図に一気に色がついたというか。「こういうことをやるんだ」っていうのがしっかりわかって、そこから加速度的に走り出していった感じでした。
 
─今までこういった形のアクションというのは、あまりなかった?
 
千田:なかったですね。そもそも「免疫ケア」と「ベンダー(自販機)」っていうあまり親和性がなかったものをつなげるということで、これは実現できたらすごいことになるぞって、少しずつ想いが強くなっていきました。
 
病院としての設備や助産師さんの姿勢、女性の一生をサポートするというスローガンも含めて、愛和病院さんについて知っていくうちに自分の気持ちも膨らんでいったのかもしれません。藤原さんが言っていたように、私も「かっこいいな」と思いました。これは実現させなければ、と。

キリン千田と助産師さん

千田:目に見えない部分の確認作業も多かったですが、愛和病院さんや槇谷さんを見ていて、「しっかりやらなければいけないな」と感じました。私自身も子どもがいるのと、お世話になっている知人がその頃お産を控えていたこともあり、助産師さんのサポートに関われるということがモチベーションになりました。

サポートベンダーに書かれたメッセージ
アクションに関わったキリン従業員による、助産師さんへのメッセージが配された世界に一つのラッピング自販機。キリンからのメッセージは愛和病院さんから提案いただき実現したもの

─今日、実際に助産師さんの言葉を聞いて、どう感じましたか。
 
千田:「忙しい日々の楽しみになっている」という声を聞くとうれしいですね。
 
配送スタッフは、愛和病院に補充に来るたびに助産師さんに「ありがとう」と声をかけてもらえて、逆に元気をいただいていると言っていました。
 
やっぱり人の役に立つこと、貢献することっていうのは、自分自身のよろこびにもつながるんですよね。個人でできることは限られるけれど、いろいろな人の支えがあって、キリンとして素晴らしい活動が実現できたことに感謝しています。こういうよろこびやアクションは、これからもっと広げていきたいですね。

相乗効果を生み出すための「免疫ケアセミナー」

キリンの掘川

─そして、自販機の設置にあわせて開催された「免疫ケアセミナー」を担当したのが、ヘルスサイエンス研究所の堀川英介さん。愛和病院の医療従事者のみなさんに「免疫ケア」の大切さを伝える機会を作ったのはなぜですか?
 
堀川:まずは「どうして免疫を維持する必要があるのか」を知ることが大事で、ただ自販機を置くだけでは足りないと感じていたからです。免疫ケア飲料の提供とセミナーをセットにすることで、相乗効果が生まれてよりみなさんの健康をサポートすることができる。ベンダーの設置にあわせて、免疫ケアについてお話することができてよかったです。
 
─実際にどんな反応があったのでしょう?
 
堀川:助産師さんや看護師さんなど7~80名の方にご参加いただきました。免疫やプラズマ乳酸菌についてお話するなかで、セミナー後もたくさん質問をいただいたり、反応の大きさに正直驚きました。機能性表示食品や、プラズマ乳酸菌の効果、さらに専門的なことなども興味を持って聞いてくださってうれしかったですね。
 
─身体のことを知り尽くしている医療従事者の方を前に、質問に答えていくのはプレッシャーもありますよね。
 
堀川:そうですね。ただ、私はもともと協和キリンで医薬品の営業を担当していたので、看護師や医師の方とはよくお話する機会があったんです。
 
そういった経験を活かしながらも、病気になる前に何か貢献できることはないかといつも考えていました。そんなとき、健康課題の解決を目指す領域であるヘルスサイエンス研究所の公募があり、自ら手を挙げて移ったという背景があります。

キリンの堀川
協和キリン株式会社で医薬品の営業を17年経験し、2022年からヘルスサイエンス研究所に所属する堀川英介。企業の枠を超えた公募での入社はこれまでほとんど例がなかった

 ─愛和病院での取り組みを通して、堀川さんご自身が感じたことはありますか?
 
堀川:めちゃくちゃ良い取り組みだなって、あらためて感じています。単純に自販機を置くだけではなく、「医療現場の方に免疫の大切さを知ってもらう」というのが、このアクションのいちばんのポイント。ベンダーとセミナーをセットで提供していくことで、いろいろな気づきが促せるよろこびがありました。
 
私たちの仕事は、免疫ケアの重要性や素材の科学的証拠をしっかりとお伝えすることが大切ですが、それだけでは意味がない。お伝えしたからには行動してほしいと思っているので、その一つの手段として自販機でドリンクを手に取ってもらえることは、キリンならではの活動がお客さまの行動に結びついたということでもあるんですよね。
 
私はもともと医薬品を扱っていたこともあり、「飲料でも健康のサポートができるのがキリンなんだな」と初めて実感しました。ヘルスサイエンス事業だけじゃなく、キリンビバレッジや協和キリンなど、さまざまなグループ会社のメンバーが参加することで、もっと広げていきたいというのが今の気持ちです。
 
─こういった活動は続けていきたいですか?
 
堀川:僕としてはめちゃくちゃ続けたいです。キリンでは免疫ケアをより全国に広げていく「免疫ケアアドバイザー」という社内資格も生まれているので、そういった方たちとも連携していけたらいいなと勝手に思っています。免疫ケアの啓発を通じて、社会がより元気になれるお手伝いをしていきたいですね。

“誰かのため”に行動することの難しさと豊かさ

キリンの槇谷と助産師さん

─最後に、あらためて槇谷さんにお伺いします。免疫ケアで健康をサポートする取り組み、そして助産師の矢元さん、藤原さんの言葉を振り返っていかがでしたか?
 
槇谷:やっぱり「支えてくれている人がいる」と気づけるのは、大きなよろこびだなと感じました。自分が知らないところで、本当にいろいろなものに支えられているんですよね。
 
利他の精神で日々尽力されている助産師さんのお話を聞いて、自分の健康が置き去りになっている人がいるという実態を知りました。そんな人が少しでも減るように、一人ひとりが自分や相手を思いやり、健康で幸せな日常を送れる社会を実現するキリンでありたいと、あらためて思いましたね。
 
─こういったアクションを一から企画して実現していくなかで、槇谷さん個人としても何か変化を感じることはありましたか?
 
槇谷:個人的な話になってしまいますが、みなさんのお話を伺って頭に浮かんだのはアルベルト・シュヴァイツァー博士の「人のために生きるとき、人生はより困難になる。しかし、より豊かで幸せにもなれる」という言葉です。
 
誰かのために行動するのって、自分をかっこよくみせるとかではなくて、本気だからこそ苦しさが伴うものだと思うんです。でも、そうやって行動していくのはとても豊かで幸せなことなんですよね。
 
命の誕生もすべてが幸せなストーリーとは限らないと思います。どんな命にも敬意と愛をもって向き合うことの大切さを、助産師さんの経験や言葉からあらためて実感しました。
 
─関わったみなさんそれぞれが影響を与え合うような活動になったんですね。
 
槇谷:そうですね。みんな想いは一緒なんだなと感じましたし、今回のアクションを通して、本当にたくさんの気づきがありました。健康へのサポートや人と社会に対する貢献のあり方について、「企業ブランドKIRIN」としてやるべきことがたくさんある。これからもいろいろな形でアクションを広げていきたいと思います。

文:坂崎麻結
写真:飯本貴子
編集:RIDE inc.