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今期テーマは、“ビールをもっと楽しく”。新体制でスタートする『キリンビールサロン』第4期生を募集!

ビールの面白さを知り、ビール好きな仲間と出会う場として、2019年に発足したキリンビールサロン。おかげさまで毎回好評を博しており、第3期までの参加者数は100名を超えました。

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期を重ねるごとに内容がバージョンアップしているのはもちろん、卒業後も参加者の方々のコミュニティが続いているのも、キリンビールサロンの特徴のひとつです。期を跨いでの交流も盛んで、卒業生たちが集まってビールを飲みに行くことも珍しくありません。

そんなキリンビールサロンでは、10月から始まる第4期の参加メンバーを募集することになりました。これに伴い、第3期までメイン講師を勤めていた草野裕美から、事務局として活動してきた後藤沙耶香へと講師のバトンが渡されることになります。

新体制で迎えるキリンビールサロンは、どのような場になるのか。これまでの活動を振り返りながら、第4期の内容について話を聞きました。

キリンビールサロン講師の草野

【プロフィール】草野 裕美
キリンアンドコミュニケーションズ株式会社 工場広報事業部 企画担当
キリンビールサロンで、第1期から第3期の講師を担当し、さまざまな視点でビールの楽しみ方や魅力を伝えてきた。

キリンビールサロン担当の後藤

【プロフィール】後藤 沙耶香
キリンアンドコミュニケーションズ株式会社 工場広報事業部 企画担当 キリンビールセミナー・キリンビールサロン担当。
キリンビールセミナーで様々な視点からビールの楽しさを伝えている。キリンビールサロンでは、第4期より講師を担当。


キリンビールサロン第3期までを振り返ってみて

対談している様子

―キリンビールサロンの第4期では、これまでメイン講師をされていた草野さんから、事務局として活動されていた後藤さんへと講師がバトンタッチされるそうですね。

後藤:はい。第1期から第3期までは裏方の仕事がメインで全体のサポートをしていたんですけど、今回からは私が講師をさせていただくことになりました。

草野:後藤さんは裏方の仕事がメインだと言っていますけど、実際にここまで続けてこられたのは、彼女の力がすごく大きかったと思います。特に、2期目以降はコロナの影響でオンライン開催になり、その方法をゼロから一緒に考えてきました。

そのときに運営チームで話していたのが、「リアルな場で開催できないから仕方なしにオンラインで開催するというのは、ちょっと違うよね」ということでした。リアルに劣るようなものになるなら、オンラインでも開催すべきではないと考えていたんです。

キリンビールサロン講師の草野

草野:当時はまだ、世の中のオンライン化がそれほど進んでいなくて、私たちも初めてライブ配信ツールを触るような状態でした。そういうなかで、リアルな場での開催と遜色のないサロンを目指すために、後藤さんがすごく頑張ってくれて。

―後藤さんは、もともとライブ配信の知識があったんですか?

後藤:いえ。そこまで知識があったわけではないのですが、ここはとりあえず私ができることをやろうと思って。

草野:2人で家電量販店に行って、朝から夕方まで店員さんに機材のことを聞いていたよね(笑)。途中でカフェに入って、作戦会議をしたりして。

後藤:いろいろ模索しましたね(笑)。今できる、最大限のクオリティを考えて。

キリンビールサロン担当の後藤

―第3期までを振り返ってみて、キリンビールサロンを運営してきた感想を聞かせてください。

草野:もともとキリンビールサロンは、“ビールの楽しさを伝える”というところから始まっています。進めていくなかで、ゲストや参加者のみなさんに力を貸していただいて、徐々に方向性が定まっていきました。

ありがたいことに、毎回豪華なゲストの方たちに出演していただいています。だけど、キャスティングだけ豪華で中身が伴わないってことにならないようにしようという気持ちは常にありました。

後藤:裏方にも毎回不安はありましたが、参加者の方々からいただいたアドバイスをもとに改善を進めてきました。期を重ねるごとに一歩ずつ、キリンビールサロンが良くなっている実感はあります。

草野:そうですね。あとは、自分たちが考えていた以上に、参加者の方々に影響があったんだなと感じています。

第3期の参加者の中に、会社から何度かベルギー行きを打診されていた方がいたんです。その度に断っていたらしいんですけど、キリンビールサロンに参加してからベルギービールに興味を持つようになって、次は行ってみようと思っているとおっしゃっていて。それってすごい影響ですよね。

他にも参加する前とはビールに対する意識が変わったとおっしゃってくれる方が多くて、本当にキリンビールサロンを開催してきて良かったなと思っています。

キリンビールサロン担当の後藤

―キリンビールサロンの運営に携わって、後藤さん自身は何か変化はありましたか?

後藤:すごくありましたね。社内だけでなく、ゲストや参加者の方々と一緒に作り上げる場なので、とても勉強になりましたし、積極的に自分で行動しようという気持ちが強くなりました。

草野:私から見ても、後藤さんはすごく変わったと思います。特に、第4期の講師をやると決まってからは、明確にスイッチが入ったなという瞬間があったんです。

第4期のゲスト選びに苦労していたときに、私が「そのテーマだったら、このお店のこの方はどう?」と言ったら、その日のうちに後藤さんがその方のお店へ行って。それで、その日の夜に「人がビールを注いでいる姿を見て初めて泣きました」ってメッセージがきたのを覚えています。そこからの勢いがすごくて、「後藤さん、完全にスイッチが入ったな」と感じましたね。

後藤:あのときは、ただ普通に感動してしまって。その方はきっと何気なくビールを注いでいたんですけど、私からはものすごく丁寧に愛情を持って注いで、グラスを置くところまで想いがこもっているように見えたんです。ずっとビールのことを考えていたので、グッと感情が入ってしまったのかもしれませんね(笑)。

―草野さんは、何か変化はありましたか?

草野:私は、仕事に対する意識が変わりました。今まではお客様の声を聞くのが好きで、そっちにばかり目が向いていたんですけど、キリンビールサロンを始めてからは、会社の内側にも意識が向くようになりました。

参加者の方々が「こういうサロンを開催してくれるキリンって、素晴らしい会社ですね」と言ってくださって、自分でもそう思うようになったんです。会社のいろんな部署の方が協力してくれるお陰で、私たちは運営できるんだなと強く実感しました。

多様なコミュニティを目指した講師のバトンタッチ

キリンビールサロン講師の草野

―第4期の講師が草野さんから後藤さんへバトンタッチすることになった経緯を教えてください。

草野:キリンビールサロンは単に講座をするだけでなく、終わったあとも参加者の方々が繋がり続けるコミュニティになっています。そういう場所を守っていくためには、循環が大事だと思ったんです。

1人の講師が立ち続けていると、その人の色が濃くなってしまうじゃないですか。自分たちではそんなつもりがなくても、外から見るとそれはとっつきにくいかなと思って。そういうコミュニティにはしたくなかったんです。目指すべきは、常に軽やかに進化できるサロン。いろんな視点が入ったほうが楽しくなるので、他の方に講師をやってもらうのはすごくいいなと思ったんです。

―コミュニティを進化させるために、代謝をよくするという意図だったんですね。

草野:はい。そう考えたときに、次は後藤さんしかいないなと思いました。実は、第3期を企画してたときにも「講師をやってみないか」と後藤さんに声をかけていたんです。だけど、そのときは「ちょっと自信がないです」と言っていて。

後藤:これまで草野さんを近くで見ていたこともあり、当時はまだ自分のビール知識に自信がなかったんですよね。その上、コロナの影響で醸造所を回ることもできていなかったんです。

だから、自分がお話しできることはあまりないんじゃないかと思っていて…。そんなクオリティでは講師が務まらないので、第3期のときはお断りしました。

キリンビールサロン担当の後藤

―第4期になって講師をやろうと思ったのは、なぜだったのでしょう?

後藤:コロナの制限が緩和されたタイミングで、いろいろな場所へ行くことができたことが大きかったです。そこからビールに関する勉強もどんどん深まっていったので。

そういうなかで、みなさんのサポートもあり、前よりも心の余裕が生まれて、講師をやってみようと思えるようになったんです。だから、今回はスッと決心ができました。

草野:私も無理やり押し付けるのは嫌だったので、あまり強く「お願いします」とは言えなくて。だけど、今回は「やります!」と言ってもらえて、すごく心強かったです。

対談している様子

―草野さんから講師のバトンを受け継ぐことになりますが、第4期ビールサロンに対する後藤さんの意気込みを聞かせてください。

後藤:根底にある“ビールの楽しさを伝える”という目的は引き継ぎつつ、自分の色も出していけたらいいと考えています。

私の場合は、ビールに対して草野さんほどの経験値はないけれど、「楽しい気持ちでビールを飲もう」という姿勢は受講者の方々に近いと思うので、みなさんに楽しんでいただけるように寄り添いながら進めていけたらなという気持ちでいます。

―草野さんは、後藤さんに対してどんなことを期待されていますか?

草野:今、後藤さんからあったように、自分らしくやってもらえたら、それ以上は何もないです。彼女にしかない強みはいっぱいありますから。きっと感動のベクトルが受講者の方々と近いと思うので、共感しあえる部分は多いだろうし、マニアックすぎてついていけないと感じることもないんじゃないかなと。

あとは、これまでのキリンビールサロンで後藤さんがやってくれたことを、今度は私が少しでも返せたらいいなと思っています。そういうチャンスでもあると思うので。

豪華なゲストが集う第4期キリンビールサロンの内容

対談している様子

―キリンビールサロン第1期は、オフラインでのリアルな場。第2期と第3期は、オンライン開催となりました。今回は、どちらにするかという議論はあったのでしょうか?

草野:ありましたね。リアルな場でできるなら、そちらのほうがいいかなとも思ったんですけど、運営チームで話し合った結果、オンライン開催にしようと決めました。オンラインでこれだけの熱量が表現できているサロンはないと思うので、そこを自分たちの強みにしようと考えたんです。

それにリアルの場だと、遠方の方の参加は難しいじゃないですか。それよりは、どこからでも参加できる形のほうが多様性のあるサロンになると思ったんです。

―第4期のキリンビールサロンは、“ビールをもっと楽しく”というテーマになると伺いましたが、このテーマが決まった経緯を教えてください。

後藤:第3期までのキリンビールサロンを通じて、参加者の方々には本当にいろんな視点があることを実感しました。

ビールの楽しみ方1つをとっても、味を楽しむ人もいれば、ビアスタイルを楽しむ人もいるし、カルチャーとの関わりを楽しんでいる人もいるんだなと。そういうところに私自身も興味があったので、今回は楽しみ方のシーンを切り口にして、ゲストの方や講座の内容を決めています。

キリンビールサロン担当の後藤

―具体的には、どのような内容になるのでしょう?

後藤:全体の流れとしては、回を重ねるごとにビールの楽しみ方をアップデートさせていく構成になっています。1回目の講座は毎期同様、みなさんが好きなビールを紹介していただく予定です。

2回目は、“家でのビールの楽しみ方”ということで、ビアジャーナリストの野田幾子さんと、『SPRING VALLEY BREWERY TOKYO』のヘッドブリュワーである古川淳一をゲストに迎えて、ペアリングのお話をしていきます。

オンラインで全国各地からご参加いただけるので、参加者の方々から地元ならではの食材や料理を教えていただいて、ペアリングを考えるという企画を考えています。

―それは盛り上がりそうですね!

後藤:3回目では家を飛び出して、“街でのビールの楽しみ方”を考えていきます。代々木にあるビアバー『Watering Hole』で店長をされている林ゆうやさんと、『Brooklyn Brewery』の金惠允さんに登壇いただき、飲み手と造り手を繋げる立場からお話いただく予定です。街で生まれるカルチャーとビールの関係性を探っていくような回になると思います。

キリンビールサロン担当の後藤

後藤:4回目は、街から地域にまで範囲を広げて、岩手県の遠野市でホップとビールによるまちづくりを推進している『株式会社BrewGood』の田村淳一さんと、和歌山県の有田川町で『Nomcraft Brewing』を設立した金子巧さんをゲストにお招きします。地域で活躍されているお2人と、ビールの可能性について話していけたらなと思っています。

草野:遠野でのビール造りについては、キリンビールサロン第1期から取り上げさせていただいています。遠野の活動は徐々に範囲を広げているので、それにあわせて私たちのテーマも拡張していけたらなと。

そうやって現場の最前線で活躍されている方々がゲストに来てくださるのも、キリンビールサロンの大きな強みだと思います。

後藤:そうですね。本当にありがたいことだなと思います。講座の最後となる5回目では、卒業式ということで、キリンビールサロンに参加してみての変化を語り合う回になる予定です。

卒業後も関係性が続くビールサロンのコミュニティ

キリンビールサロンパンフレット

―第3期までの参加者は100名を超えていて、卒業したあとも参加者の交流が活発に続いているそうですね。

後藤:オンラインの交流だけに留まらず、メンバーの方々でバーベキューに行ったり、私たちも一緒にご飯を食べにいくような関係が続いています。それも、運営チームから声をかけるわけではなく、メンバーの方々が主体となって「このイベント行きませんか?」とか、「最近行ったビアバーが良かったです」と声をかけていただくことが多いですね。

そういうことが東京だけではなく、他の地方でもあるのを見ていると、キリンビールサロンの輪が広がっていることを実感します。

草野:キリンの神戸工場が見学ツアーを再開したら、すぐに関西のメンバーたちが来てくださって。そうやってみなさんがビールを楽しんでいる姿を見るのが何より嬉しいですね!

バーベキューの様子
キリンビールサロン卒業生とのバーベキューの様子

―3年前に誕生したキリンビールサロンは、今の2人にとってどのような存在ですか?

後藤:私にとっては、ずっと勉強の場ですね。ビールのこともそうですし、キリンビールサロンがなかったら、自分が所属している部署の人以外と一緒に仕事をすることもなかったのかなと。それだと、知らないままだったことも多いし、成長に繋がる機会も少なかったと思います。だから、キリンビールサロンは自分の生活そのものを変えてくれた存在です。

草野:私もキリンビールサロンを通じて、改めてビールの可能性を感じました。ビール1つで、こんな繋がりができるなんて、本当に素晴らしいものだなと思っています。そういうことを実感させてくれる大切な存在です。

キリンビールサロン担当の二人

―では、最後に第4期への応募を考えている方にメッセージをお願いします。

草野:まずは楽しくやっていければなと思っています。決してビールに詳しい人だけの集まりではないので、少しでも気になったら是非応募してみてください!

後藤:ハードルが高い場所だと思って尻込みしてしまう方がいたら、そんなことはないと強く伝えたいですね。

参加者の方々には、1からビールを学びたいという方もいらっしゃいますし、もっと深くビールを知りたいという方もいらっしゃいます。ビールに興味があれば、どんな方でも大歓迎ですので、チェックしていただけたら嬉しいです。よろしくお願いします!

“ビールをもっと楽しく”。新体制「キリンビールサロン」第4期募集スタート!

「これからのビールを考える」をテーマに掲げ、ビール好きな仲間たちとビールの面白さを知る「キリンビールサロン」。第4期の募集が8/10(水)からスタートします。

月に1度、全5回のオンライン講座では、魅力的で多才なゲストを招き、「ビールは楽しい・かっこいい」を体感できる内容をご用意しています。

第4期のテーマは“ビールをもっと楽しく”。私たちの身近な存在であるビールの素晴らしさを一緒に見つけませんか?

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編集部のあとがき

ハートランド

(今回は少し個人的な話になります)実はKIRIN公式noteとキリンビールサロンは同い年なんです。サロン立ち上げ時からその戦略部分(特にどう発信していくかについて)で関わらせていただいていました。小さなチームで試行錯誤しながらなんとかサロン開設までこぎつけ、そのお披露目をnoteですることができたのは、開設当時まだまだよちよち歩きだった公式noteにおいて本当に幸運なことでした。
 
あの記事が公開された時の反響の高さを見て、ようやく「メディア」として独り立ちできた心持になったことをよく覚えています。
 
ともにこうして何事もなく(いや、いろいろありましたが)4年目を迎え、更には今回のような講師のバトンタッチという大きな節目にメディアとして立ち会えるのは、なんというかとても感慨深いものがあって、オウンドメディア運営者にとっての醍醐味だなぁ、などと思うわけです。
 
noteという場(引いてはオウンドメディア全体)のひとつの大切な役割は、企業の「プロセス」を開示することによる共感の獲得だと思っています。キリンビールサロンはまさにその理想的な展開ができていて(あと単純に参加するととっても楽しいので)、これからも引き続き追いかけていきたい取り組みですし、何よりこれからの進化がとても楽しみです。

文:阿部光平
写真:土田凌
編集:RIDE inc.

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