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「世界のCSV先進企業」へのプロセスを追いかける新企画『CSVチャンネル』を始めます

キリングループは2027年までに『世界のCSV先進企業』となることを目指しています

KIRIN公式noteでも度々登場するCSV(Creating Shared Value)という言葉ですが、これは「共通価値の創造」と訳され、社会的価値と経済的価値の両立を目指す、経営の指針・スタイルのことを表しています。

「世界のCSV先進企業」を目指し、コーポレートサイト上でも以下のように宣言しております。

キリングループは、ステークホルダーの皆様と共に社会的価値と経済的価値を創出し、社会と共に持続的な成長を続けていきます。そのために、解決するべき社会課題を特定し、具体的なアクションプランを定め、グループ全体で取り組んでいます。
[出典]
https://www.kirinholdings.com/jp/impact/

2027年まであと6年。
果たしてその頃はどんな社会になっているのだろう?
キリンはどんな企業になっているのだろう?
社会に、お客様にどんな価値を提供できているのだろう?
この6年間で一体何ができるだろう?
その先の未来に向けて企業として、個人としてどうありたいだろう?

日々生まれるこのような問いを少しでも前に進めるため、私たちと同じような想いでいる方々と語り合い、学び合う新企画「CSVチャンネル」を立ち上げることにしました。

「CSVチャンネル」は、CSV戦略部と有志団体「キリンアカデミア」とのコラボレーション企画。2027年にキリンが「世界のCSV先進企業」となった未来を一緒にイメージしながら、座談会・勉強会などを通じて、従業員がCSVを自分ごと化して考えていく過程をお届けしていきます。

今回は、この企画を立ち上げたCSV戦略部の金田が、このチャンネルに対する想いや背景について語ります。

それでは金田さん、よろしくお願いします。

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【プロフィール】金田大樹
キリンホールディングス株式会社 CSV戦略部 グループ企画担当 
2016年入社。キリンビール九州統括本部にて業務用酒販店・料飲店・外食チェーン企業の営業を担当したのち、社内公募でCSV戦略部に異動。CSVコミュニケーションの戦略立案や企画支援を担当し、キリングループの社会的価値と経済的価値の向上を目指し、業務にあたっている。

きっかけとなった『キリン一番搾り とれたてホップ生ビール』

『キリン一番搾り とれたてホップ生ビール』をご存知ですか?岩手県・遠野産のホップを使用し2004年から18年にわたって発売している、キリンビールのCSVを代表する商品です。実はこの商品は、私が人生で初めて「ビールがおいしい」「飲んでいて楽しい」と感じた商品でした。

▼『キリン一番搾り とれたてホップ生ビール』の誕生ストーリーはこちら

2015年秋、翌年に入社を控えた内定者同士で飲む機会がありました。社会に出る期待を胸に、将来の仲間と乾杯をしたのが『キリン一番搾り とれたてホップ2015生ビール』通称”とれいち”でした。その場が特別な時間だったこともありますが、今でも鮮明に思い出せるほど、とにかくビールが「おいしい」「楽しい」と感じさせてくれました。それ以来、入社してからも「今年の“とれいち”はどんな味かな」なんて毎年発売を心待ちにするようになりました。

そんな私の思い出である「とれいち」が、どこで、どんな方々によって作られているのか、ずっと興味があり、2019年に社内の「CSV体験研修」に応募し参加しました。この研修では、2日間かけてホップ畑や地元のブルワリーに訪問して「日本産ホップ」を体感し、ホップ生産者や行政などの皆さまと地域の課題やこれからの可能性についてディスカッションしました。濃密な2日間を通じて、「とれいち」の裏側を知ることができました。

その中で、あるホップ生産者の方が「一番搾りとれたてホップがあるから、私たちの仕事は意味がある。私にとって“キリン”や“とれいち”は特別なもの」とおっしゃっていたんです。その時、“遠野産ホップ”や“とれいち”はもはや商品の域を超えて、コミュニティに欠かせない“ブランド”に昇華していることを実感しました。

同時に、「世のため人のために熱く働く」という、私が入社当時に描いていた未来をCSVの活動を通じて実現できるかもしれない!といった可能性を感じました。そして大袈裟に言えば、私自身がキリングループで働く意味を指し示してくれるような、そんな強い体験になりました。

CSVの実践と社内公募への挑戦

遠野から帰り、この研修で得た感触をどうにか多くの社内外の人に伝えたいと思い、さまざまなアクションを起こしました。

その一つが「若手のためのCSV勉強会」の立ち上げです。これはキリンビール勤務の若手だけでなくキリンビバレッジやメルシャンの他グループのメンバーにも声をかけ、「遠野産ホップとまちづくり」や「エシカル消費のトレンド」などを学ぶ自主勉強会を実施・運営しました。活動を繰り返していると、徐々に新しいチャンスや仕事が転がってくるようになりました。想いをもって取り組むことで周囲を巻き込むことができる可能性を感じました。

同時に、こうした体験を通じて私自身がもっと「CSV経営」を加速させる役割を担いたいと感じるようになりました。その後社内公募でCSV戦略部での募集を見つけ、縁あってCSV戦略部に異動することになったのです。

社内公募の課題小論文では、「多くのステークホルダーにキリンがCSVに取り組む意義や成果を広く伝え続ける」ことを、果たしたい役割として書いていました。

この「CSVチャンネル」の大きな幹は、従業員と一緒にCSVを自分ごと化するプロセスをnoteでオープンにしていくことです。ついに思い描いていた「広く伝え続ける」ことの第一歩を踏み出すことになります。

キリンに根付いてきたCSV的な精神や「世界のCSV先進企業」を目指す想い

異動後はキリングループがCSVを掲げる前から「社会的価値」を大事にしてきたことを改めて学びました。

キリングループは、祖業であるビール事業では前述の「とれいち」はもちろんのこと、さまざまな事業を通じて社会課題に向き合っています。飲酒運転撲滅を目指し開発したノンアルコール・ビールテイスト飲料の「キリンフリー」、清涼飲料では紅茶葉の原料生産地であるスリランカの継続的な支援、ビール事業や医薬事業で培った「発酵・バイオ」テクノロジーを進化させ免疫領域の肝となっている「プラズマ乳酸菌」など…。

それぞれの事業で積み上げてきたものがあるからこそ、事業を担う営業現場や生産現場でも自分たちの仕事とCSVがリンクすれば、もっと社会に貢献している実感を持てるのではないか。その従業員の“実感の集積”こそが「世界のCSV先進企業」のあるべき姿なのではないか。そんな気持ちが強くなり、従業員がCSVを自分ごと化するプロセスをお手伝いするために「CSVチャンネル」を立ち上げることにしました。

「CSVチャンネル」を通じて、キリンが「世界のCSV先進企業」を目指す中での葛藤や苦労を実直にすくいあげるとともに、このプロジェクトに関わる従業員の「心の変化」もしっかりと伝えていきたい、そう思っています。

「CSVチャンネル」で実現したいこと

「CSVチャンネル」はキリンアカデミアの皆さんと一緒に運営していくことにしました。「挑戦風土」を目指し活動しているキリンアカデミアのメンバーが主体的に関わってくれることで「世界のCSV先進企業」になるきっかけをつくることができたらとても素敵だな、と感じたからです。

このチャンネルでは、アカデミアメンバーのアイディアを集め、より自分ごと化できるように座談会や勉強会などを企画していきます。その様子を各メンバーの個人アカウントでnoteに公開していきます。それらレポートは「CSVチャンネル」マガジンに格納していきます。

メンバーひとりひとりが感じたこと、解釈したことを通じて、「世界のCSV先進企業」にならんとするプロセスを感じていただけたらと思います。

CSVが自分ごと化され、自身のモチベーションになり、よりやりがいを感じて仕事に取り組むようになり、その結果として社会が少しでも良くなっている。そんな理想を目指して、「CSVチャンネル」を発展させていきます。お楽しみに!


▼社会課題を解決するためにキリンが取り組む「価値創造」のストーリーはこちらで紹介しています。


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