新連載!SVBの“なかの人”が月イチでゆる~くお届けする 【SVB活動日誌 on note】
こんにちは!SPRING VALLEY BREWERY(以下、SVB)の吉野です。私たちは、ワクワクするビールの未来をつくるため、キリンビールの社内ベンチャーとして立ちあがったクラフトブルワリーです。
これから不定期ですが、オススメのクラフトビールの楽しみ方や、SVBのビールづくりの裏話、店舗やイベントなどの活動の様子などを、担当者の生の声として、ゆる~くお伝えしていこうと思いますので、よろしくお願いします!
早速ですが、第一回目のテーマは『クラフトビールを選んでみよう!~世界一簡単なクラフトビール講座~』です。
最近ではスーパーなどでもクラフトビールを目にする機会が増えました。「何を基準に選んだらいいのかわからない」そんな方のために、今回はクラフトビールの選び方と家飲みを楽しくするちょっとしたコツなどをご紹介したいと思います。
クラフトビールの選び方。おさえるのはふたつだけ!
世界には100以上のビアスタイルがあると言われ、発酵方法や原料、製法の由来などで、非常に細かく分類されています。それを比べたり、自分の好みを見つけたりするのがクラフトビールの楽しさです。
でもそれには知識や経験が必要ですし、日々新しいビールが生み出されているので、ビアスタイルも呪文並みに複雑化してきています。(なお、個人的に一番魔法学校で教わりそうな響きだと思っているのは「インペリアルスモークドポーター!」です。)
さて。色々あるのがクラフトビールの魅力、というのは分かったけど、とりあえず間違いないのを教えて欲しい!と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのお気持ち、ビール好きとして非常によく分かります。特におうちで飲むときは、あまり好みではないビールを選んでしまって失敗すると残念ですよね。
というわけで今日は複雑なビアスタイルを、独断と偏見でバサッと切ってご紹介します。覚えていただくのは2つだけ!
それは…
「茶色いのと白いの」
以上です!(うわ~、プロとしてありえないと怒られてしまう…!)
『キリン一番搾り』など、お店ではジョッキで出てくるような“いわゆるビール”は、ピルスナーというビアスタイル(これは「黄色いの」と覚えてください。笑)
ですが、せっかくクラフトビールを飲むのであれば、それとは違うスタイルのビールを楽しみたいですよね。そんなときに、比較的飲みやすく、食事にも合わせやすいので、失敗しにくいのが「茶色いのと白いの」です。
▼茶色いの
ビアスタイルでいうと「ペールエール」「アンバーラガー」「IPL」など、黒ビールまではいかないですが普通のビールよりも色味が濃く、赤っぽい金~茶色っぽい液色のビールたちです。
しっかりした味わいのビールがお好きな方におすすめで、麦芽のコクや香ばしさがしっかり感じられつつも、ビールらしい爽やかさやのどごしも兼ね備えているので、濃い味付けのお食事に合わせやすいのが特長です。
色々な商品がありますが、各ブランドの一番人気商品であることも多いので、手にも入れやすいと思います!具体的にはSVBだと「496」、他のブランドでは「ブルックリンラガー」や「よなよなエール」などです。
※同じような色味でも「IPA」は食事に合わせるには苦みが強いものも多いのでご注意ください。
▼白いの
IPAがブームになり、クラフトビールと言えば濃いの、茶色いの、を想起する方も多いと思いますが、重いビールが苦手な方やワインだと白が好き、という方にオススメしたいのが、「白いの」、いわゆる「白ビール」です。
ビアスタイルで言うと、「ホワイトビール」「ウィートエール」「ベルジャンホワイト」などがあり、通常ビールには大麦麦芽を使いますが、小麦麦芽を使っていることが特長です。小麦を使うと、味わいはやわらかくまろやかになり、色味は白っぽく濁ります。
スタイルによって幅はありますが、爽やかさ、口当たりの優しさ、独特の香りがあり、野菜やお魚料理にも合わせやすいところが魅力です。具体的にはSVBだと「on the cloud」「Daydream」、他のブランドでは「水曜日のネコ」「GRAND KIRIN WHITE ALE」などがあります。
ビアスタイルにあったおつまみ♪“おうちでペアリング”してみよう!
さて。色で分類するのは案外理にかなっておりまして、ワインは赤・白・ロゼ、と大きくは色で分類していますよね。色で分類すると良いところは、どんな食事に合わせるのか分かりやすくなることです。
古くから赤ワインにはお肉(焼く前は赤いですね)、白ワインには魚(ヨーロッパでは白身の魚を食べます)と言われているように、色味が近いものは相性も良い、というのはお酒と食事を合わせるときの大原則になります。
ですので、先ほどご紹介した茶色いビールには茶色っぽいお料理、白いビールには白っぽいお料理を合わせてみてください。
例えば…
茶色は、お肉や、タレやスパイスなど濃い目の味付けのお料理がオススメです。調理方法は焼きや煮込み、スモークも相性が良いでしょう。焼肉や麻婆豆腐、サラミ、コンビーフなどがおうちでも合わせやすいかと思います。
逆に白は、魚やお野菜などを、塩やハーブ、柑橘を使って、生や焼きや蒸しなどでさっぱり仕上げたものが、和洋中問わずぴったりです。ハーブサラダ、アサリの酒蒸し、サーモンのカルパッチョなど、色々と試してみてください。
とはいえ…今回は世界一雑…じゃなくて簡単なクラフトビール講座ですので、お料理もお手軽バージョンをご紹介しましょう。実は、スーパーやコンビニエンスストアで買うことができるお惣菜やレトルト、冷凍食品でも十分おいしくペアリングできるんです!
手に入りやすいところでおすすめは、「茶色いの」と「豚の角煮」、「餃子」。「白いの」と「水餃子」、意外なところで「チーズケーキ」です。
手抜きだなんて思う必要はありません!もちろんプロが作っていますので、そもそも十分おいしいですし、クラフトビールと合わせることで、より贅沢な味わいにレベルアップするんです。
盛り付けを工夫してみたり、薬味やソースなどのちょい足しでアレンジしてみると、見た目も楽しめる一品に仕上がりますよ♪
▼「496」と豚の角煮
▼「on the cloud」とチーズケーキ
ぜひ難しく考えず、“おうちでペアリング”楽しんでみてください!
あと、おうちでクラフトビールを楽しむ際に最も大事なことですが、素敵な家飲みクラフトビールを極めんという方は、適切な量を心がけ、休肝日を設ける、お水を飲みながらお酒を飲むなどを心がけてくださいね。
SVBの茶色いのと白いの(笑)量販店に限定登場です!
結局、宣伝すんのかい!って言われてしまいそうですが(笑)、どこで買えるんですか?と聞かれることが多いので、最後にSVB&その他のクラフトビールをご購入いただける場所をご案内させていただきます!
これまで直営店、オンラインショップ、一部の飲食店でしか楽しめなかったSVBですが、5/26(火)から人気上位2種である「496」と「on the cloud」を全国の一部量販店で数量限定発売します。見かけた際は、手にお取りいただけると嬉しいです。
『496』と『on the cloud』が3本ずつ計6本にSVBブランドリーフレットとオリジナルコースター2枚が入った、人気のクラフトビール飲み比べセットも楽天、AmazonやLOHACOなどでも数量限定発売します!
また、茶色いのと白いのだけではなく、SVBには定番で6種類のビールがあります。色々な味を飲み比べてみたい方、本格的に自分のビールの好みを知りたい方にオススメの飲み比べセットを、キリンオンラインショップ『DRINX』にてご用意しています。季節ごとの限定品も造っておりますので、よければチェックしてみてください!
▼キリンオンラインショップ『DRINX』はこちら
https://drinx.kirin.co.jp/beer/svb/
SVBチームの近況(後記にかえて)
ビールづくりを行うブリュワー以外のスタッフは、在宅勤務を続けております。こういう中で仕事に出かけられている方や、自粛の影響を受けているお仕事の方のことを思うと、家で仕事を続けられるのはとてもありがたいことです…!
でもやっぱりそろそろ「飲み会がしたい!」という気持ちになってきてしまい、SVBのメンバーはかなりの頻度でオンライン飲み会を開催しています。
そして、会社としても、深刻なダメージを受けた飲食店さんや、生産者の方たちのためにできることをやっていこうと考えておりますが、個人としても何かせねば!という気持ちが高まった結果、最近社内で流行しているのは、「テイクアウト・宅配・お取り寄せ@オンライン飲み会」です。
どうせ飲むなら、どうせお金を使うなら、ということで、それぞれが、休業やイベントの中止で余っていたり困っていたりするクラフトビールや食材を見つけてきて、紹介しあったり自慢したりしております。
キリン公式のこちらの記事でも購入先や紹介サイトを掲載しているので、ぜひチェックしてみてください。
合言葉は、『家にいるだけで社会貢献!飲むだけで経済支援!そんなわたしにご褒美を!』です!(笑)皆様もぜひその心意気でぜひクラフトビールとお食事を楽しんでいただければと思います。
次回は、超希少原料を使った限定ビールの開発裏話と、オリジナルおつまみレシピをご紹介しようと思います。ご期待ください!
文・タイトルイラスト・4コマ漫画:吉野桜子
表紙文字デザイン:メイメイ