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自分らしく働くということ。キリンが取り組む、一人ひとりが“個”として活躍できる環境づくり

キリンがこれまで公式noteで伝えてきたことのなかに、「働き方」というテーマがあります。一人ひとりが健やかに暮らすために、どう仕事と向き合うか?という問いは、自分がどう生きていきたいかを考えることにもつながっていくはず。

働き方の多様化が進む今、企業の人事は大きな転換期を迎えています。キリンでは、これまで従業員のチャレンジ機会創出や成長支援などさまざまな取り組みを行なってきましたが、今後のさらなる“会社と個人”両方の持続的成長を目指して改革を進めています。

「その根底にあるのは、会社と従業員はイコールパートナーである、という考えです」

そう話すのは、キリン従業員の働きがいを実現するために、さまざまな取り組みを推進してきた人財戦略部の秋葉美樹。

昨年末に開催されたnoteのオンラインイベント「みんなで考えるウェルビーイング~自分らしく働き、暮らすためには?~」にも参加した彼女に、人事担当という仕事を通して感じていること、そしてキリンが目指すこれからの働き方について話を聞きました。


対話を通して見えてきた、自分なりの“ウェルビーイング”

キリンホールディングス株式会社 人事:秋葉美樹プロフィール

【プロフィール】秋葉 美樹
キリンホールディングス株式会社 人財戦略部 企画・組織開発担当 働きがいチーム リーダー。2004年キリンビバレッジに入社。6年間マーケティング部で『午後の紅茶』などを担当し、首都圏エリアで営業を経験したのち、総務へ異動。2019年からキリンホールディングスの人財戦略部にて従業員の働きがいのための企画・組織開発をとりまとめている。

─まずは、昨年12月に開催されたオンラインイベントで語られていた「自分らしく働き、暮らすためには?」というテーマについてお聞きします。この対話のなかで、どんなことが印象に残っていますか?

秋葉:最初に「ウェルビーイングとは?」というところから対話がはじまったのですが、予防医学研究者の石川善樹さんが「◯◯とは何か、という定義は人を混乱させる魔法のような言葉」とおっしゃっていて、そこにまずハッとさせられました。
 
私たちはつい共通理解のために意味をすり合わせようとしてしまうけれど、本当はそれを受け止めて、解釈して、自分の言葉にしていくことが大切なので、定義にこだわることにはあまり意味がないんだなというのが発見でしたね。
 
─そこを決めすぎてしまうと、本来の意味から離れてしまうこともありますよね。
 
秋葉:そうですね。だから会社が従業員に対して“あるべき姿”を一方的に押し付けるのではなく、ウェルビーイングについてみんなで話し合ったり考えたりする機会を持つことが大事だなと思いました。「自分はこういう働き方、こういう暮らし方がいいと思う」という解釈を持って、それぞれの言葉でアウトプットしていくこと。
 
もう一つ印象的だったのは、「日本人は“自分”という範囲が広い人が多い」というお話。「自分が何をしたいか」がはっきりしなくても、周りの人や状況などを含めて、自分を取り巻く世界がこうなってほしいという想いって、みんなあると思うんです。

私自身、自分だけにフォーカスするより自分のチームや家庭をこうしていきたい、と考えるほうがよりイメージしやすいですし、具体的な行動にもつなげやすいと感じました。

キリンホールディングス株式会社 人事:秋葉美樹インタビュー

─意味を限定する必要はないけれど、まず言語化してみないと気付かないことも多いですよね。
 
秋葉:会社としての取り組みのなかでも、まずは従業員に「自分にとってのウェルビーイング」を自覚してもらうことを起点に言語化して、周りの人やリーダーとコミュニケーションを取って行動につなげていく環境をつくれたらと考えています。
 
みんながお互いの目指しているものを理解し合って、もし現状とのズレみたいなものがあれば、それを埋めるために何ができるかを探っていけるような関係性が理想ですね。

キリンの「働き方」はこれからどう変わっていくか

キリンホールディングス株式会社 人事:秋葉美樹インタビュー

─「こう働きたい」という従業員それぞれの想いに応えられるような取り組みとして、キリンではどのような環境づくりをしていますか?
 
秋葉:自分が働く場所が魅力的かどうか、というのは起点になってくるので、経営層の考えや、企業理念を従業員一人ひとりに共有・浸透させていくことは欠かせません。そのうえで、自分がそこで何かを成し遂げたいと思ったときに、成長できる機会や舞台が用意されていることが大事だと思っています。
 
具体的には、自分が求める視点を養うための研修や、新しい業務への社内公募だったり、社内にそういう場が見つからなければ社外での副業もOKとしています。

また、目的に応じてリモートワークができる環境を整えたり、リーダーとのコミュニケーションをより深めたり、さまざまな角度から複合的に取り組んでいます。

インタビュー風景

秋葉:とはいえ、会社が環境を整備するだけでは、従業員それぞれの想いや理想の働き方を叶えることは難しいと思うんです。一方的でない双方向の働きかけとして、従業員が自分のキャリアに向き合い、自分自身を理解することも重要になってきます。

社内では「専門性と多様性をキーに成長する」という言葉を使っていますが、要はその人ならではの強みとなる“自分らしさ”と、そこからの広がりを意識してもらえたらと考えています。

例えば、専門的な技術だけに限らず、多様な経験によって身につけたコミュニケーション力や提案力、分析力とか、どんな仕事においてもいかせるような能力も含めて。

これからは、そういった個々の専門性や多様性をよりオープンにしてもらうことで、成長支援を発展させていけたらと思っています。チームで成果を生み出すときも、お互いの特性が見えれば力を発揮しやすいですよね。

自分自身に向き合い、“個の強み”を言語化していくこと

キリンホールディングス株式会社 人事:秋葉美樹インタビュー

─もうすでに、従業員の方にはそれぞれ「自分はこれ」という専門性みたいなものがあるのでしょうか?

秋葉:一つのことを専門的にやってきた方は、強みを見つけやすいと思います。ただ、営業をやって、事務をやって、商品開発をやって……といろいろな経験を積んできた方は、何が自分の強みなのかわからなくなったり、戸惑うこともあるかもしれません。

でも振り返ってみると、どんな場所でも自分が得意としてきた仕事ってあるんじゃないかと思うんです。「自分が生き生きと取り組めたことって何だろう」「得意なことは何だろう」、もちろん「これから、こういうことができる自分になりたい」という未来の強みも含めて、じっくり考えてみてほしいなと。

そうやって強みを見つけて言語化することで、主体性を持って自らのキャリアを見据えることができると考えています。

その根底にあるのは、キリンに何十年も前からある、会社と従業員はイコールパートナーであるという考え方。キリンで働いている人には、自分の成長を自分でデザインして、主体的にキャリアを描いていってほしい。会社はそのための舞台を用意する。

そうやってお互いに責任を持ちつつ、ベストを尽くしていこうというイメージがあるんです。

─会社と従業員がお互いにイコールパートナーだと感じられる状態を築くのは、難しいことでもありますよね。

秋葉:従業員にとっての「会社」って、直属のリーダーだったりすると思うんですよね。だからこそ、そこでサポートしてもらえていると実感できるかはとても大事になってきます。

新しいことにチャレンジしたいと思ったときに、会社の持っている機会をどんどん使って、リーダーの応援を受けて、自分の経験値にしてほしい。そういうポジティブなムードを会社全体で醸成していきたいですね。

働く人の“揺らぎ”にも対応できる環境づくり

キリン中野オフィスのカフェスペース
いろんな人との会話やコミュニケーションが生まれる、中野本社のオープンスペース

─キリンが「専門性と多様性」をより活かす方向へ働き方を発展させていくことに、秋葉さん自身が感じていることや、考えていることはありますか。

秋葉:個人として思うのは、誰もが「自分がなりたいイメージが明確で、バイタリティのある状態」でいられるわけではないので、そういう人が置いていかれないようにしたい、ということ。

人ですから、迷ったり頑張れなくなるときも当然あって、なかには「自分には何もないんじゃないか」と不安になる人もいるでしょう。ずっとうまくいっていた人でも、環境の変化によって揺らぐことはあるので、そういう状況を想定しておくのは会社としても大事なのかなと思います。

ただプレッシャーをかけるのではなく、安心して働けるような、持続可能な働き方というか。「従業員が力を発揮できない背景は何か」ということを考えて、柔軟にサポートを行っていきたいです。

働きやすい環境のために、リモートワークの制度や、オフィスでのコミュニケーションの活性化、チャレンジを応援していく仕組みなど、人事としてできることはまだまだあります。そういう仕組みを通して仕事の視野が広がっていくような環境にしたいですね。

─人事というお仕事は、会社と従業員の中間というか、どちらにも寄り添う難しい立場かと思います。ご自身の役割をどう考えていますか?

秋葉:そうですね。従業員にとっては「キリンで働いていてよかった」と思えることが一番なので、経営側はもちろん従業員の声もしっかりキャッチし続けることが大事な役割であり、自分がいる意味だと考えています。

「キリンでならやりたいことができる」と思えるように

キリンホールディングス株式会社 人事:秋葉美樹インタビュー

─これからの働き方について、秋葉さんご自身はどのように考えていますか?

秋葉:もはや会社で働くということは、その会社で1日中過ごすということじゃなくなっていますし、仕事とプライベートの境目も曖昧になってきていますよね。

そんなふうに多様な働き方ができるようになったことで、今までとは違うものと接点を持つことができたり、新しい気付きが増えたりもする。本来の個性みたいなものが、今後はますます働き方や仕事に反映されていくような気がします。

私自身、最近感じるのは「自分はこれが好きで、こういう人です」と堂々と言える社会になるといいなということ。周りに遠慮せず、他人と比較せず、自分の強みを見つけて磨いていくことができたら、“らしさ”が出てきますよね。

キリンホールディングス株式会社 人事:秋葉美樹インタビュー後の様子

─それぞれに“らしさ”が強く出てきたら、おもしろいものが生まれそうです。
 
秋葉:会社としても、一人ひとりが際立っていて、認めあったり学びあったりできたら、すごく強いチームになれる。

「一人ではできないこともキリンにいたらできるかもしれない」と人が集まってきて、それぞれの“らしさ”や強みを発揮しながら、どんどん新しいものが生まれる場所。そういう会社が理想的だなと思います。

みんなで大きなことを実現できるというのが、組織のいいところですから。キリンという舞台で、自分の可能性を最大限に磨いてほしいです。

特集「#自分らしい仕事のつくりかた」、はじまります

キリン中野オフィスから見える景色

「自分らしい仕事」って何だろう。その答えはすぐには見つからないかもしれません。でも、これまで歩んできた道のりを振り返れば、そこにきっとヒントがあるはず。

さまざまな出会いや経験から何を学び、どんなことを感じたか。それをどういかし、どんなアイデアで目の前の課題を解決してきたのか。そういった過程のなかで“らしさ”は生まれるものだと思うのです。

公式noteでは、キリンのなかにある多様な仕事のかたちを探っていくために、「自分らしい仕事」を見つけた人たちのキャリア変遷を紐解く新しい特集企画をはじめます。

そこで語られるのは、これまでのキャリア人生における転機、苦悩、よろこびなど、職務経歴の裏側にあるサイドストーリー。“らしさ”を見つけるまでの誰かの物語が、まだあなたも知らない“あなたらしさ”に気付く手がかりになったらうれしいです。

どうぞお楽しみに。

文:坂崎麻結
写真:田野英知
編集:RIDE inc.

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