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忙しい時こそ「素材」にこだわる。「食べチョク」秋元里奈さんの夏野菜おつまみ【#私の晩酌セット vol.03】

料理にあまり時間をかけられない忙しい日々の中だからこそ、素材は美味しいものにこだわりたい。

思わずニヤリとしてしまう自分だけの晩酌の楽しみ方をご紹介する「#私の晩酌セット」。第3弾は、農家と消費者をつなぐオンライン直売所「食べチョク」を運営する、株式会社ビビッドガーデン代表取締役社長の秋元里奈さんです。素材感を楽しむ、採れたて野菜の簡単アレンジレシピをお届けします。

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【プロフィール】秋元里奈
株式会社ビビッドガーデン代表取締役社長。神奈川県相模原市の農家に生まれる。慶應義塾大学理工学部を卒業した後、DeNAへ入社。webサービスのディレクター、営業チームリーダー、新規事業の立ち上げを経験した後、スマートフォンアプリの宣伝プロデューサーに就任。2016年11月にvivid gardenを創業。オンラインマルシェ食べチョクを立ち上げ、運営中。2020年にはForbes Asiaが選ぶアジアを代表する30歳未満の30人に選出。

メンバーと食卓を囲んで、リラックスした時間を楽しむ

25歳で会社を立ち上げて4年目。創業当時は私一人だったのが、今はぐんとメンバーが増えました。とはいえ、創業時から今もなお「寝る間を惜しんで仕事」漬けの日々であることは変わりません。

食いしん坊なので、もちろん食事をおろそかにしたくないのですが、家で食べるご飯は、作るのに時間をかけてもいられません。

切って焼くだけ、炒めるだけ。
調味料は主に、塩。
以上。
そんな究極シンプルな調理がほとんどです。

私は2000軒以上の生産者が集うオンラインマルシェ「食べチョク」を運営しています。登録してくれている生産者さんから野菜や果物、肉、魚といった食材を個人的に買って味わうのが楽しみでもあります。野菜でいえば、採れたて鮮度抜群のものが届くので、素材そのものが美味しく、シンプルな食べ方の方が素材の良さを楽しめるので、一石二鳥なのです。

一人で食べて、美味しさをかみしめる。

とはいえ、美味しいものは誰かに教えたくなる性分。社内で使っているチャットに書いたり、TwitterなどSNSで食べた食材について発信しています。

オフィスは一軒家。広いキッチンがついているので食材は会社に送ってもらい、メンバーと一緒に楽しむことも多いです。

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夜、仕事もひと山片付け、お腹もすいてきました。冷蔵庫には、届いた食材が調理されるのを待っています。社内のチャットに、一緒に食べる仲間を求める書き込みをし、気づくとメンバーが集い、食材を囲んでの会話が生まれています。

社長という立場なので、重要な報告はもちろん届きますが、現場レベルで解決してしまって私には届かないという情報もあります。メンバーの数が増え、会社の規模がじわりじわりと成長するごとに、後者の話が届かなくなることも多い。

一見、とるに足らない情報こそ重要な場合もあり、だからこそ「同じ釜の飯を食う」ではないですが、一緒に食卓を囲み、「雑談する」ことの重要さを感じる今日この頃です。

週末も近いと、そこにお酒が加わることも。

美味しい食材に心がほどけ、お腹が満たされて気持ちがリラックス。程よくアルコールが加わることで、普段はそこまでしゃべらないメンバーも、ぽろっと本音がこぼれる。

そう、これ、これ。

本人にとっては、とるに足らない些末なことかもしれませんが、小さくてもじつは重要な面をはらんでいることもあるのです。

会社全体が見えなくなってしまわないよう、忙しい日々でも、メンバーと一緒に食卓を囲むことは絶やしたくないと思っています。

【一品目 スティック野菜&3種のディップ】

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今の時期、野菜セットを頼むと、トマトやきゅうりなど、いわゆる夏野菜がたっぷりと届きます。生のまま切って食べられるものが届くと、思わずにやり。

スティック状に切って、混ぜればすぐに出来上がるディップソースを添えるだけで、簡単でヘルシーなおつまみセットの出来上がり。

以前、メンバーに教えてもらってからよく登場するのが写真の一番左、クリームチーズとみそを混ぜたもの。クリームチーズの分量に対して、みそは3割ぐらい。乳製品とみその相性の良さに気づいて以来、よく作っています。

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後は、マヨネーズに七味唐辛子やバジルパウダー、こしょうなどのスパイスを混ぜただけの簡単ソース。野菜がパクパク、どんどん食べられるのでお気に入りです。

【二品目 夏野菜のはちみつマリネ】

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二品目も簡単。その時にある野菜で作るマリネです。この時は、トマト、きゅうり、平たいさやが特徴のモロッコいんげん。野菜セットにフレッシュなバジルが入っていたので、こちらも加えて。

トマト、きゅうりはざく切り、いんげんはゆでて食べやすい大きさに。バジルもざくざく切って、はちみつ、お酢、塩、こしょう、オリーブオイルでマリネ。ちょこっとはちみつを入れると、味がまとまり美味しく感じます。

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切って混ぜるだけで完成!という5分ぐらいで出来上がる簡単なメニューですが、素材自体が美味しいのと、メンバーとわいわい食べる雰囲気も加わり、私にとっては何にも変えがたい最高のメニューです。

冒頭に書いたように、料理にあまり時間をかけられない日も多いので、だからこそ、素材は美味しいものに限ります。

新鮮な素材に、美味しい塩をかけるだけで十分にごちそうになるのです。

今日の1杯

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甘さがちょうどよく、これからの暑い時期にもぴったりの香りと味わいの爽やかさでお気に入り。おつまみと一緒に楽しむのにちょうど良いんです。

いわゆる「オンライン飲み会」において、おつまみは案外悩みのタネだったりします。季節ならではの素材をそのまま楽しむスタイルは、無理がなくていいですね。

個人的にはキュウリを適当に切って梅を和えるだけの「梅タタキきゅうり」や、山芋を千切りにして醤油とワサビでいただく「山芋のお刺身」もスッキリ食べられるのでこの季節にオススメです。

みなさんの「#私の晩酌セット」もぜひお寄せください。投稿されたnoteは新設する「#私の晩酌セット」マガジンに格納していきます。

次回は、表参道の本屋さん「青山ブックセンター」の店長・山下優さんに「#私の晩酌セット」を教えていただく予定です。いよいよ夏本番!家で避暑しながら、お酒と読書を楽しむ夏の夕暮れ…いいですね。どんなお話が聞けるか楽しみにしていてください。

それでは、また次の乾杯まで。

表紙イラスト:カラシソエル

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