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たっすいがは、いかん!【#今日はキリンラガーを】

それぞれのキリンラガーの物語と共に、「今日は、キリンラガービールを飲もうかな」と手に取りたくなるような瞬間を見つけていく連載「#今日はキリンラガーを 」。

前回は、料理家の真藤舞衣子さんに、秋の訪れを感じるキリンラガーのおつまみを教えてもらいました。

今回バトンを受け取ったのは、キリンビール株式会社 企画部・岩田大悟です。入社してから営業職として高知支店で働き、キリンラガーとさまざまな人々との関わりを見てきた岩田。今の自分を築いた、キリンラガービールとの大切な思い出について語ってもらいました。


たっすいがは、いかん!

キリンラガーと聞いて思い出すのは、子どもの頃の祖父の姿です。小さな工務店の社長だった祖父は、いつも着物を着ていて、まるで大物演歌歌手のような貫禄があって。なんというか、「粋な人」でした。正月やお盆など、祖父の家に親戚一同が集まる時には、大きな畳の部屋にちゃぶ台をずらりと並べまして、その上にたくさんのキリンラガーの瓶が置いてあったのを覚えています。そういう場面で、キリンラガーの瓶を持つ祖父の姿が、幼い私の目には格好よく映っていたように思います

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大学生になり20歳を過ぎると、祖父の血を引いたのか、私もお酒が好きになっていました。その中でも、キリンラガーをよく飲んでいましたね。やはり粋な祖父が飲んでいたキリンラガーに憧れを抱いていたんでしょう。当時は苦みのあるキリンラガーを飲んでいる自分がカッコいいとも思っていました。

「好きなことを仕事にしたい」と就職活動でキリンビールを受けたんです。あれはバイト終わりだったでしょうか。キリンビールの人事から「岩田さん内定です」と電話で伝えられて、喜び勇んで、その足でキリンビール直営店「キリンシティ」に向かいました。そこで飲んだキリンラガーがとてもおいしかったことは、今でもハッキリと覚えています。心の底からおいしいと思えたのは、はじめてかもしれないですね。同時に大人の階段をひとつ登った気がしました。

入社後は、6年間大阪で営業を経験しました。そこから同じ営業職で高知への異動することになるのですが、この高知への異動が、私にとってキリンラガーをより特別なものにしてくれたように思います。

異動初日、縁もゆかりもない高知への異動は大きな不安がありました。しかし、着任してすぐにそんな不安は解消されました。現場では、年次や職制を問わず、支店のみんなが「キリンラガーで高知のお客様を元気にしたい」という強い信念と誇りを持っていて、その熱量に背中を押してもらったからです。

高知空港に貼ったたっすいがは、いかん!のポスター
※現在こちらのポスターは掲示されておりません

たっすいがは、いかん!」この言葉とキリンラガー大瓶が大きく描かれた広告は、高知空港から高知県内の飲食店まで、本当に多くの場所で見つけることができます。

「たっすいがは、いかん!」とは、「弱々しい、そんな元気ないようじゃ駄目だ!」という意味で使われる高知の方言です。

だからこの言葉は、「キリンラガーで高知のお客様を元気にしたい」という想いを持つ私たちと高知のお客様との約束であり、キリンラガーは、高知支店のキリンメンバーを結びつけている絆なんですね。ひとつのビールブランドが地域の元気の源になっている。そんな景色を目の当たりにしていると、私の中でキリンラガーはますます特別な存在になっていきました。

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お客様との思い出で、印象に残っていることがあります。高知県は、夏祭りや秋祭りなどの祭事が多いんです。

地元のお祭り

あるお祭りで、キリンラガーを売っていると、1人のおばあちゃんがキリンラガーを買って私にこう言いました。

「私ね、1年に1回ここで飲むキリンラガーをとっても楽しみにしてるんよ。今年も飲めて良かった。キリンさんありがとう」

思わず涙が出そうになりました。同時に、本当に高知のお客様の元気に貢献していると実感したんです。苦しいことも仕事にはたくさんありますが、その一言ですべてが報われるような…なんて良い仕事しているんだろうと思えましたし、私たちが掲げる「キリンラガーで高知のお客様を元気にしたい」という想いが伝わっている実感を持つことができました。

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キリンラガービール

私個人のことを言えば、大勢で賑やかに飲むことも好きですが、居酒屋のカウンターや家でゆっくりひとりで飲むキリンラガーが大好きなんです。未だに悩んだり、迷ったり、落ち込んだりすることはあります。そんな時は、キリンラガー片手にゆっくり自分と向き合う時間を作っています。

悩んでいる時に1番に思い出すのは、高知時代のこと。キリンラガーを飲みながら、そんな高知のお客様の笑顔や先輩・仲間の姿を思い浮かべながら、「たっすいがは、いかん!」と自分を鼓舞しながら、明日への活力に変えています。

世の中の移り変わりが激しいですが、キリンラガーは自分をぶらさず、慌てず、騒がず、いつまでもどっしり構えていて欲しいと願っています。例えるならば、大事なものを守り続ける老舗料亭とか、歌舞伎役者のような。いつ誰が見ても「ぶれない」、「粋な」存在でい続けてほしいですね

今夜は高知名物のカツオでキリンラガーをいただきます。ニンニクや薬味のたっぷりのったガツンと力強いカツオのたたきの味わいが、キリッとした苦味のあるキリンラガーがよく合うんです。

みんなにも読んでほしいですか?

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