表紙で彩る季節の訪れ。「#季節の表紙画」〜夏・新井元さん〜
季節ごとに、トップページのヘッダーをクリエイターさんのイラストで彩っていく「#季節の表紙画 」。
前回は、イラストレーターのカラシソエルさんに、ジメジメとした梅雨のどんより気分を吹き飛ばすような楽しさを感じる表紙画を描いていただきました。
第3回の「夏」は、多くの雑誌や書籍などでご活躍されているイラストレーターの新井元さん。どこか懐かしさのある柔らかな新井さんのタッチが、きっと私たちに夏を感じさせてくれる!と思い、お声がけさせていただきました。
前回同様、私たちから事前にお願いしたことといえば「夏を感じる」「暮らしが楽しくなる」の2点のみ。
それから1週間後に届いたイラストがこちら。
この画を開くとすぐに、頭の中に井上陽水さんの『少年時代』が流れ始めました。続いて海辺に響く子供たちの賑やかな声、じっとり汗ばむことを促すような執拗なセミの鳴き声が流れてきました。あぁ、夏ってコレだよなぁ、とニヤリとしながら頷いたのも束の間、「この景色もしばらく見てないなぁ」と若干感傷めいた感情も芽生えました。
まだまだ自由に外出ができない日々が続きますが、新井さんのイラストを眺めることで、少しでも夏を感じてもらえたら、と思います。
今回のイラストについて新井元さんにコメントを頂戴しました。
─今回のイラストのモチーフについて教えてください。
「夏」というテーマでスタッフの方たちと打ち合わせをしたのですが、「暮らしのワンシーン」「閉塞感」というワードが頻繁に出ていました。 今回のイラストのキーワードは「旅」と「解放感」です。
「旅」が「暮らしのワンシーン」につながると考えた理由は、この1年あまり、制限された「旅」が日々の暮らしのなかでとても大切だと認識させられた事からです。「解放感」は「閉塞感」の真逆でそのままですが、「旅」とつながる要素もあります。
以上の理由から、旅といえば飛行機、夏といえば青い空、広い海、白い雲、そしてスイカ。という超単細胞的思考でキーワードとモチーフを考えて、あとはどう配置したら楽しくなるかだけを考えました。ここはとても考えたつもりです。
─イラストを制作するうえで気を配ったところはありますか?
横長のレイアウトをどう使い切るかと、一目で「夏」と分かってもらるようにしています。当たり前ですね。
─イラストが完成してご自身で気に入ってる部分があれば教えてください。
完成直前のイラストを小学4年の息子に見せて「これは何を描いたと思う?」と聞いてみました。すると少し考えて「うーん、夏かなぁ」と返って来たので、そこそこうまくいったのかなと思います。
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イラスト作成時には数パターンのラフを送っていただいておりましたが、どれもどこか懐かしさを感じる夏の雰囲気を爽やかに表現しているイラストでとても素敵でした。掲載をご快諾いただきましたので、こちらも併せてご紹介します。
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#季節の表紙画 は季節の変わり目にお届けしていきます。
それでは、次の季節まで。お楽しみに。