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【写心館#14】キリンビバレッジらしさを未来に残したい #オープン社内報

キリングループ会社全体の取り組みを紹介するインターナルブランディングWebサイト『KIRIN Now』。そのなかの一つで、従業員の仕事に対する想い、働くうえで大切にしていることを自分自身の言葉で伝える『写心館』というコーナーをnote上で公開しています。

▼連載の経緯はこちら

『写心館』第14弾は、キリンビバレッジ 首都圏統括本部 首都圏流通支社 支社長の内山 宏夫うちやま ひろおさんです。

首都圏流通支社 支社長の内山

【プロフィール】内山 宏夫うちやま ひろお
キリンビバレッジ 首都圏統括本部 首都圏流通支社 支社長。
1999年にキリンビバレッジに入社。自動販売機のフルサービスを経験したのち、営業職に配属され、広域流通営業部、近畿圏流通支社流通3部長などを経験。2022年の公募試験を経て、2023年に首都圏統括本部 首都圏流通第1支社長(現・首都圏統括本部 流通支社長)に着任し、商品販売戦略の構築と実現に向けた営業活動を行っている。


キリンビバレッジの「底力」を未来に残していきたい

首都圏流通支社 支社長の内山

2024年春の「生茶」のリニューアルでも感じましたが、達成すべき目標を前にしたときのキリンビバレッジの底力は本当にすごいんです。目標達成意識の高さと、ゴールに向かってみんなで一斉に走り出すような一体感がキリンビバレッジの強みだと思っていて、この文化を未来に残したかった。それが支社長に立候補した一番の理由です。

私は仕事をするうえで「営業の答えは現場にある」という考えを大切にしています。私たちのお取引先であるスーパーマーケットやドラッグストアでは、本社にある商品部が私たちメーカーとの窓口となります。商品部に所属する方々は、仕入れる商品を決定し、売り上げを上げることが使命です。私たちは、自社の商品やサービスを通じて、お取引先の課題解決のお手伝いをさせていただく立場にあります。そのため、取り扱っていただく商品の魅力を伝えることはもちろんですが、お取引先の課題を解決し、お取引先の魅力をお客さまにどう伝えていくかサポートすることも営業の仕事と考えています。

お取引先におうかがいし、売り場の様子を自分の目で見ていくことで、お取引先との信頼が生まれて商品の販売につながったり、お取引先の課題解決のお手伝いができたりします。そういった努力を積み重ねて、会社が掲げる目標をクリアしたときの達成感は何事にも代えがたいよろこびです。

公募のきっかけは「コロナ禍の閉塞感を活気に変えたい」という思い

コロナ禍が収束に向かっていた頃、社内で支社長の公募がありました。当時、経済活動は徐々に戻り始めていたものの、営業活動はリモートでの打ち合わせが常態化されているなど、コロナ禍の行動制限を引きずったまま。社内の閉塞感は依然として残っていました。そういった動きの鈍さが影響したのか、業績も伸びにくい状況が続いており、「以前のように活気ある組織を取り戻したい」「営業の楽しさを仲間たちと共有しながら成長していきたい」という思いが湧き上がってきたんです。

ちょうどその頃は、お世話になった先輩たちが定年を迎えるタイミングでもありました。このままでは先輩から受け継いできた文化が失われてしまうという危機感から、「キリンビバレッジらしさ」を未来に残し続けるために、自分にできることは何だろうと考えるようになりました。

その結果、できることを活かしたいという思いが積み重なり、2022年度の公募に手を挙げました。もともと、次のステップにチャレンジする意欲は少なからずありましたがコロナ禍を経験しなければ、この立場を目指すのは、ずっとあとだったかもしれません。 

個人プレーではなく、周囲と協力しながら目標に向かっていく

メンバーとコミュニケーションをとる内山

営業は個人プレーの仕事だと思う方もいるかもしれませんが、メンバーの強みや得意を活かしながら、全員で協力して目標に向かうのが私の仕事のスタイルです。
 
これが確立したのは、2009年に広域流通営業部に配属されたときでした。当時担当していたイオングループさんは規模が大きく、各エリア担当に加えてサプライチェーンマネジメントやマーケティングなど多くの部署と連携が必要になりました。30代半ばまでは、成果を上げるために自分一人で頑張らなければいけないと思う気持ちもありましたが、この規模の仕事は自分だけでは到底やりきれない。そのことに気づいたことで、周りとうまく連携して、協力し合いながら仕事をするという今のやり方ができあがったように思います。
 
私には、飛び抜けた能力も誇れるような強みもないと自分では思っています。しかし、そんな私が支社長でいられるのは、指導してくださった上司やともに戦う仲間がいてくれるからです。「支社長を目指すべきか」と周囲に相談をしたときも、たくさんの人が背中を押してくれました。入社してからずっと周囲の人たちに恵まれていると常々感じています。

個性を尊重しながら、共通のゴールに向かっていける組織を目指す

首都圏統括本部流通支社の入り口
オフィスの入り口には、支社の方が作られた素敵なディスプレイが

現在、首都圏統括本部流通支社には144名のメンバーが所属しています。仕事に対する価値観は人それぞれなので、個々の考え方を尊重しつつ、一つのゴールに向かっていける組織を目指しています。
 
そのために意識しているのは、「コミュニケーション」です。伝える対象が個人なのか全体なのかで、指示の伝え方を工夫しています。例えば、全体には「この三つだけは覚えて」と、ポイントを絞ってシンプルに伝えます。多くの課題があるときは、何から始めるべきか迷ったり、人によって重視する点も違ったりするので、やるべきことを明確化し、共通の認識を持ってもらうことを意識しています。そして1on1では個々に向き合って、何をすればいいのかをじっくり丁寧に伝えています。
 
コミュニケーションで大事なのは、メンバーの話をしっかり聞き、それぞれの個性を知ること。同じ目標でも、一つの大きなゴールに向かって走るのが得意な人もいれば、複数ある小さなゴールを一つずつクリアするのが得意な人もいて、アプローチ方法はさまざまです。メンバー全員がそれぞれの強みを活かしながら働ける環境をつくるのも支社長の役割だと考えています。

私はこれまで、経験を積むことで仕事に自信を持ち、想像以上の成果を発揮してくれたメンバーをたくさん見てきました。だからこそ、成功体験を得られるチャンスをつくることも心掛けています。それぞれのペースで成長できる職場を築いていきたいですね。

オフィスで作業をする内山

私が仕事を頑張れる原動力は「売れる楽しさ」です。実は学生時代、他社メーカーで自動販売機のオペレーション補助のアルバイトをしていたことがあるんです。そのときにエリアの特徴に合わせて商品を入れ替えるなどの工夫をしたことで、売り上げが伸びるのを目の当たりにし、「売れる楽しさ」を知ったのが、飲料メーカーに興味を持ったきっかけでした。
 
これからも、営業である以上は掲げられた目標は達成したいですし、当社の商品やサービスをお客さまが手に取りやすい状況をつくることが使命だと思っています。
 
私が入社した当時は、清涼飲料で三番目のシェアを誇っていた当社が、現在は五番目であることを悔しいと感じる気持ちもあります。ですが、それ以上に私は世の中に対してキリンビバレッジの存在感を高めたいと考えていて、これは入社以来ずっと変わりません。
 
単純にシェアを広げるだけではなく、これからも社会に必要とされるメーカーであり続けたい。それを実現するために、これからもメンバーと一緒に頑張っていきたいです。

noteでお届けするグループ報『写心館』次回もお楽しみに!

『写心館』では着飾っていない話を、できるだけストレートに聞くことを心掛けています。これからも、従業員の仕事に対する想い、働くうえで大切にしていることを本人の声を大切にしてお届けしていきます。次回もお楽しみに!