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投稿コンテスト「#ここで飲むしあわせ 」を振り返って

こんにちは。キリンビール公式note編集部です。

2020年の年末に実施した「#ここで飲むしあわせ」の結果が発表されました。師走の慌ただしい中コンテストに参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

▼今回受賞された方はコチラから

この結果発表を行う頃には、「ここ」が街中に戻ってくるものと思っておりましたが、まだまだ落ち着く気配がありません。正直言えばとてももどかしい気持ちでいっぱいです。それでも、改めて集まった2,000件強の「ここ」を眺めると、やはり私たちにとってなくてはならないものだと勇気づけられもします。少し背伸びして「大人の階段」を登り、出会うはずのない人との忘れられないやりとりが生まれ、いつかの大切な思い出が閉じ込められている「ここ」。状況が落ち着いたらぜひ「ここ」で乾杯しましょう。多くの作品をありがとうございました。

このように今回のコンテストを振り返りました。実は「ここ」というフレーズはnote社の方々からいただいたアイデアでした。今回の企画のはじまりは、2020年夏に行った「#また乾杯しよう」コンテストを振り返った秋に遡ります。

今はなかなか会えないかもしれないけれど、また会えるように声をかけてみよう。「#また乾杯しよう」は誰かに向けた小さな約束でもあったんです。

「#また乾杯しよう」は、緊急事態宣言下で社員同士とオンラインで雑談をしている中で出てきたフレーズが、ほとんどそのままタイトルになりました。おそらく同じような想いでいる方がnoteの街にもたくさんいるのではないかと思えたからです。

結果として、4,000件を超える「誰かに向けた約束」が届きました。乾杯と声をかけることそのものが、人と人のつながりを確認することでもあることを教えていただきました。

それでもずっと引っかかっていたことがありました。それは、多くの乾杯が生まれる「場」に対して「また会いに行きます」と言えてないということでした

折しも時期は秋口。今年の年末は例年のように集まることはできないだろう、という空気が出始めている時でした。私たちがやり残していたこと、今やらなくてはいけないことは、乾杯が生まれる「場」に対して「また行きます」と声をかけることなのではないか。そういう話をnoteの方にしたところ、出てきたフレーズが「ここで飲むしあわせ」でした。

コンテストの開始は師走直前の11月27日。本来であれば12月のカレンダーが忘年会の予定で埋まり始める頃にしました。そしてコンテスト終了は忘年会も佳境を迎える12月27日にしました。1ヶ月間という比較的短いコンテスト期間でしたが、審査員の御三方のお力添えもあり、忙しい時期にもかかわらず多くの方が「ここ」に思いを馳せ、声をかけていただきました。

審査員の方とはオンラインで実際された審査会でお話を聞くことができました。審査員の皆さんのコメントには「ここ」のもつエネルギーのようなものを感じました。その中でも夢眠さんが「話の量はお酒の量」と仰っていたのが印象に残っています。集まって飲むとついつい楽しくなる、という意味合いのお言葉でしたが、そういうことも相まって場のもつエネルギーは強くなるのだと感じました。

審査員の皆さま、この企画に賛同いただきお手本作品を上げていただきありがとうございました。改めてこの場をお借りしてお礼申し上げます。

審査会の中で、審査員のおひとりから「なぜキリンが主催するコンテストには大賞がないのか?」というご質問をいただきました。これまで計4回のコンテストを実施しておりますが、大賞を設けたことはありませんでした。その理由について、私たちなりの想いを最後にお伝えします。

私たちが実施するコンテストは大賞がない代わりに、「審査員賞」として審査員おひとりずつから「推したい」と思ったひと作品を選んでいただくことにしています。なぜか。それはnoteが本来的には人から人へ「良かった」の声とともに作品が伝搬していく「街」であることに所以しています。

つまり、クリエイターの前線にいる審査員の方々が作品を選ぶことで、コンテストを通じて「次のクリエイター」へバトンを渡すようなことができれば、それはnoteの街らしいコンテストになるのではないかと思ってのことなのです。そんなきっかけを作ることが、私たち企業アカウントがnoteに貢献できることのひとつだと思い、この形を続けています。

もう一点大賞を設けていない理由としては、企業スポンサーの大賞となることで、その企業の「ロゴ」をクリエイターさんに背負わせてしまうかもしれないという負い目もあります。私たちは飲料メーカーとして数あるたくさんの造り手さんの商品を楽しんでほしいと思っています。大賞という冠で縛ることで、変な気を遣わせたくないというのも理由のひとつです。

noteのクリエイターさんがその時に潜在的に思っていることを、吐き出せるきっかけにコンテストがなれるように私たちはコンテストのテーマを考えています。コンテストをきっかけにして生まれた言葉をいつかご自身が振り返った時に「私たちの姿」がぼんやりとでも見えればいいと思っていますし、その時点ではじめてコンテストは成功したと言えるのではないかと思っています(大賞を設けることを否定するつもりはまったくありません)。

改めて、今回参加いただいた皆さん、ありがとうございました!受賞された皆さま、おめでとうございます!

それでは、また次の乾杯まで。