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彩りと香りをプラス。朝食がもっと楽しくなる!ぬるチーズ×スパイス&ハーブ

パンや料理にサッとぬって楽しむことができる『ぬるチーズ』。冷蔵庫から出してすぐに使える、手軽で万能なペースト状のスプレッドチーズです。

前回の記事では、『ぬるチーズ』の特長やこれまで歩んできた歴史、リニューアルの経緯などをマーケティング部の市川真希がたっぷりご紹介しました。

今回は、エスビー食品のスパイス&ハーブマスターである遠藤由美さんをお迎えして、『ぬるチーズ』と相性のいいハーブやスパイスを使った朝食レシピを考えていただきました。

チーズのなめらかなコク、ハーブやスパイスの豊かな香り、そして野菜やフルーツを加えたフレッシュなおいしさは1日の始まりにぴったり。
遠藤さんによる4種類の朝食アレンジを味わいながら、『ぬるチーズ』の可能性を探っていく二人の会話をお楽しみください。

小岩井乳業の市川

【プロフィール】市川 真希
小岩井乳業株式会社 マーケティング部 マーケティング担当
2017年入社。関西で京阪神を中心とした卸や量販店、駅コンビニ、生協などの営業として活動。2020年マーケティング部へ異動し、『小岩井 ぬるチーズ』を含む乳製品のブランド担当に。

エスビーの遠藤

【プロフィール】遠藤 由美
エスビー食品株式会社 広報 IR室所属
スパイスとハーブのさまざまな知識や経験を身につけ、その魅力を伝える「スパイス&ハーブマスター」の社内資格を持つ。メニュー提案や料理教室、セミナーやイベントでの講師活動、取材対応など、多くの場所でスパイスとハーブの楽しみ方を紹介しているエキスパート。


忙しい朝だからこそ、『ぬるチーズ』を

小岩井の市川とエスビーの遠藤

市川:今日はよろしくお願いいたします!さっそくですが、遠藤さんは『ぬるチーズ』をご存知でしたか?

遠藤:はい、私は普段『ぬるクリームチーズ』を使うことが多いですね。冷蔵庫から出してすぐにナイフが入るので、忙しい朝にも柔らかくなるまで待たなくていいんだっていう感動がありました(笑)。『ぬるチーズ』のほうも、チェダーなどを使ったプロセスチーズでこの柔らかさっていうのは、初めての体験だったかもしれません。

市川:やっぱり「柔らかさ」が一番の特長なので、うれしいです!『ぬるチーズ』は、発酵バターを使うことでよりなめらかな舌触りになっているので、固形チーズよりも「ぬる」「混ぜる」などの楽しみ方が手軽にできて、朝食におすすめですね。

遠藤:『ぬるクリームチーズ』は塩分が控えめで、たっぷり使えるのもうれしいです。逆に『ぬるチーズ』は塩味とコクがちょうどいいバランスで、ディップなどにするとき塩を足す必要がなく、これだけで味が完成する手軽さが便利ですね。

市川:そうですね。程よい酸味がありつつ、優しい味わいの『ぬるクリームチーズ』と、チーズらしいしっかりとした味わいの『ぬるチーズ』とで、使い分けができるかと思います。どちらもパンにすごく合うので、バターやマーガリンにちょっと飽きてしまった方や、チーズ好きな方に、朝食のアレンジとして使っていただけたらうれしいです。

遠藤:ちょうど今日の朝食にも、フランスのプロバンス地方でよく使われるハーブをブレンドした「エルブドプロバンス」というちょっと癖のあるミックスハーブを合わせて、『ぬるクリームチーズ』をいただきました。爽やかな酸味があって食べやすいクリームチーズには、個性的なハーブが合いますね。

チーズに香りと彩りを加えるスパイス&ハーブ

小岩井乳業の市川

─市川さんは、これまで『ぬるチーズ』とハーブやスパイスを組み合わせることはありましたか?

市川:私はこれまで調味料を混ぜることはあっても、ハーブを合わせるっていうのはあまりしたことがなかったんです。ただ、最近はその相性のよさを改めて感じています。今回は遠藤さんが提案してくださったレシピに、新しい視点をいただきました。

遠藤:スパイスやハーブの役割って、「香りと辛みと彩り」があると思うんです。いつもの食事に香りを足したり、ちょっとスパイシーにしたり、フレッシュな緑を添えたり。フレッシュハーブは手でちぎって入れればいいし、スパイスも振りかけるだけでいいので、包丁を使わずにアレンジができる手軽さも『ぬるチーズ』との相性の良さにつながっていますね。

市川:最初はちょっとハードルが高いような気がしていたのですが、シナモンやミントなどは普段から食べているなと気づきました。バタバタしがちな朝の時間にも、なるべく色味や香りが豊かな食事を楽しめると気分が上がりますね。

遠藤:フレッシュハーブは、爽やかな香りや彩りの美しさなどの利点がありますが、扱いとしては野菜なので日持ちするものではないんです。その点、ドライハーブは長持ちしますので、いつでも気軽に使うことできます。フレッシュとドライそれぞれのよさがあるので、そのときの気分で選んでもらうといいと思います。

遠藤さん考案!パンにぬって楽しむチーズとスパイス&ハーブの組み合わせ

─今回は遠藤さんに、『ぬるチーズ』と『ぬるクリームチーズ』をパンに合わせた朝食メニューを考案していただきました。遠藤さんがアレンジしてくださったのは、「桃ディル&ぬるチーズ」、「デュカ&ぬるチーズ」、「アボカドチリ&ぬるクリームチーズ」、「シナモン&ぬるクリームチーズ」の4品です。

遠藤:濃厚でコクのある『ぬるチーズ』には、その風味を生かすためにフルーツや甘い香りのスパイスを合わせました。ほのかな酸味と爽やかな味わいを持つ『ぬるクリームチーズ』には、インパクトのある香りや、ボリュームのある食材を合わせています。朝食はもちろん、おつまみにもおすすめですよ。

【一品目】
チーズの塩味が果実の甘みを引き立てる「桃ディル&ぬるチーズ」

【材料(1人分)】
・パン(バゲット・食パン・ベーグルなど):1枚
・ぬるチーズ:適量
・桃の缶詰:1/2個
・S&B フレッシュハーブ ディル:適量

【作り方】
①桃の缶詰を2cm角にカットする。ディルの葉をみじん切りにし、混ぜ合わせる。
②パンに『ぬるチーズ』を適量ぬり、①をトッピングする。

遠藤:『ぬるチーズ』のコクを際立たせるために、甘い香りのあるフレッシュディルと、桃の缶詰を合わせてみました。最初は桃を薄くスライスすることも考えたのですが、桃の存在感を出すために角切りにして、コクのあるチーズとのバランスをとっています。

市川:ディルがすごく爽やかで、おいしいです!こういう甘いフルーツ系って、ついクリームチーズと合わせてデザートにしがちなのですが、あえて『ぬるチーズ』と合わせることでしっかり満足感のある朝食になってくれそうです。

遠藤:そうそう!『ぬるチーズ』とディルが入ることで、デザートというよりもサラダっぽい感じになるんですよね。もちろん、『ぬるクリームチーズ』でもおいしく食べられますが、よりチーズの風味を感じたい方はこちらがおすすめです。

市川:私は朝が弱いんですが、これを食べたらすぐに目覚められそうです(笑)。

【二品目】
ナッツとスパイスの香ばしさが楽しい「デュカ&ぬるチーズ」

「デュカ&ぬるチーズ」

【材料(1人分)】
・パン(バゲット・食パン・マフィン・ベーグルなど):1枚
・ぬるチーズ:適量
・オレンジ(スライス):1枚
・FAUCHON デュカ(ナッツとスパイスミックス):適量

【作り方】
①2~3mmの厚さのオレンジスライスを、ひと口大にカットする。
②パンに『ぬるチーズ』を適量ぬり、①とデュカをトッピングする。

遠藤:「デュカ」は、中東でよく食べられているスパイスで、クミンやコリアンダーにアーモンドなどのナッツを混ぜたものです。
最近はパクチーや花椒が流行っていますが、デュカは次にトレンドになるスパイスとしてよく名前があがります。レストランではオリーブオイルとパンにつけることが多いので、オリーブオイルを『ぬるチーズ』に変えて、オレンジの爽やかさを足してみたらぴったりでした。

小岩井乳業の市川

市川:ナッツが入っているので、食感も楽しいですね。オレンジのフレッシュさも加わって、かめばかむほど旨みが出てくるような。いろいろな可能性がありそうなスパイスですね。チーズの塩気も効いていて、全体が引き締まるような感じがします。

遠藤:デュカの香ばしさとチーズのコクが、ちょうどいいバランスになっていると思います。オレンジのビタミンとチーズのタンパク質、パンの炭水化物で、朝から元気になれますよ。

市川:オレンジの爽やかさと、多彩な魅力が詰まったデュカの組み合わせは、なんだか自分の可能性も引き出してくれそうな感じがします。デート前の朝食にしたいですね(笑)。

【三品目】
エスニックな酸味とコクを味わう「アボカドチリ&ぬるクリームチーズ」

「アボカドチリ&ぬるクリームチーズ」


【材料(1人分)】
・パン(バゲット・食パン・ベーグル・トルティーヤなど):1枚
・ぬるクリームチーズ:適量
・アボカド:1/2個
・S&B チリパウダー:適量

【作り方】
①パンに『ぬるチーズ』を適量ぬる。
②薄くスライスしたアボカドを①にのせ、チリパウダーをたっぷり振りかける。

遠藤:これは、メキシコのワカモレをイメージしています。S&B チリパウダーにはパプリカにクミンや唐辛子、オレガノやガーリックもブレンドされているので、それだけで味が決まりやすく、ちょっとエスニックな仕上がりになるんです。

市川:チリパウダーという名前を聞いてちょっと辛いのかなと思ったんですが、スパイスの香りとクリーミーな具材の組み合わせがすごく食べやすくて、止まらなくなりますね。クリームチーズの甘さも、しっかり残っています。

遠藤:チリパウダーはチリペッパーと違って、唐辛子以外のスパイスもミックスされているので辛さはほとんど感じず食べやすいですよね。アボカドはレモンとか、酸味のあるものと相性がいいので『ぬるクリームチーズ』はぴったり。山盛りのせていただくと最高です(笑)。

【四品目】
トマトとジャムに甘い風味を。「シナモン&ぬるクリームチーズ」

「シナモン&ぬるクリームチーズ」

【材料(1人分)】
・パン(バゲット・食パン・ブリオッシュなど):1枚
・ぬるクリームチーズ:適量
・ミニトマト:4個
・ボンヌママン ブルーベリージャム:小さじ1
・S&B シナモン(パウダー):3振り

【作り方】
①ミニトマトは洗ってヘタをとり、縦4等分にカットする。
②ボウルにジャム、シナモン(パウダー)を入れてよく混ぜ合わせ、①を入れて和える。
③パンにぬるクリームチーズを適量ぬり、②をのせる。

遠藤:ミニトマトは、手軽で彩りがいいので朝によく使う食材ですが、今回はひと工夫してブルーベリージャムと和えてマリネのようにしてみました。トマトから水分が出てジャムと馴染んでくれるので、柔らかくまとまってパンから落ちにくくなるし、甘みがプラスされておいしいんですよ。フルーツと相性のいいシナモンの香りもポイントです。

市川:クリームチーズに、ブルーベリーやトマトをそれぞれ合わせるっていうことはあったのですが、ブルーベリージャムでトマトをマリネしたものをいただくのは初めてです(笑)。でも、酸味と甘みが本当にぴったりですね。休日の朝ごはんにしたいです。

遠藤:マリネにはビネガーと砂糖を加えることが多いので、砂糖の代わりにジャムの甘さを加えていると考えれば、使いやすいかなと思います。クリームチーズはぜひたっぷりぬってくださいね!

チーズは、食卓のあらゆるシーンを豊かにしてくれる

小岩井乳業の市川

─遠藤さんのアレンジレシピ、召し上がってみていかがでしたか?

市川:ハーブやスパイスを加えることで、こんなにも印象が変わるんだなと驚きました。具材や香りの組み合わせを変えることで、味の幅が広がっていく。『ぬるチーズ』の楽しみ方は無限大だなと、改めて感じることができました。

遠藤:ここから、さらに自分好みに変えていくのも楽しいですよね。

市川:「主張するけど、主張しすぎない」というのが、今回の『ぬるチーズ』のリニューアルで目指したところではあったので、すごくマッチしていて嬉しかったです。私もいろいろなスパイス&ハーブを試してみたいなとイメージが膨らみました。今回初めて使った「デュカ」は最初からミックスされていて、とくに使いやすそうですね。

エスビーの遠藤

遠藤:そうですね。はじめは単体のハーブやスパイスを使うよりも、ミックスされているものからチャレンジしてみるほうが、味のバランスがとれていてまろやかに感じられるので食べやすいかもしれません。

あとは、身近なミックススパイスでいうと七味唐辛子もチーズに合うんですよ。カレー粉をケチャップに混ぜてチーズと合わせてみるのもおすすめです。今回はパンと合わせてみましたが、サラダや料理などあらゆるシーンで使えそうです。

レシピの考案資料
他にもさまざまなバリエーションのレシピを提案してくださった遠藤さん。テーブルにはレシピがずらりと並びました。

市川:スープに落としたり、ドレッシングみたいに液状にする使い方もあります。クリームパスタも、生クリームのかわりに『ぬるチーズ』を入れると、コクが増すんです。仕上げにハーブを添えたら完ぺきですね(笑)。

遠藤:ちょっととろみがついて、おいしそう!パセリやブラックペッパーを最後に足していただくと、香りが広がって飽きずに食べられるはず。パクチーなどのフレッシュハーブを細かく刻んで、チーズと混ぜてディップにするのもおいしいと思います。『ぬるチーズ』と『ぬるクリームチーズ』は、柔らかくて混ぜやすいですし、そのまま容器で混ぜても食べ切れちゃいそうなサイズ感もいいですね。

ぬるチーズ

─こうして改めて考えてみると、チーズとスパイス&ハーブは黄金の組み合わせですね。

市川:今回たくさんのアイデアをいただいて、すごくわくわくしました。想像がつかない意外性のある組み合わせもあって、強いものと強いものを合わせたり、逆に引き算していったり、面白いアレンジが楽しめそうです。

遠藤:スパイスやハーブは、食事の香りづけなので脇役なんです。今回は主役になるチーズをどう引き立てるか、というふうに考えました。なので、食事なのかデザートなのか、合わせる食材やチーズの種類など、中心となる主役を決めてあげるとそこに加えたい香りが選びやすくなるのかなと思います。

市川:なるほど、そう考えると本当にたくさんの組み合わせが浮かんできますね。『ぬるチーズ』もハーブも、さまざまな食のシーンで活躍できるところが魅力。まずは今回の朝食レシピから、気軽に取り入れていってもらえたら嬉しいです。

レシピで使った商品

写真左から
『FAUCHON デュカ(ナッツとスパイスミックス)』…クミン、コリアンダーなどのスパイスと岩塩、ローストアーモンド、さらに焙煎したスパイスを加えたミックススパイス、香ばしさが癖になる味わい。

『S&B チリパウダー』…メキシコ料理やケイジャン料理によく合うミックススパイス。チリコンカン、タコス、ジャンバラヤなどに。

『S&B シナモン(パウダー)』…甘い独特の風味が特徴のスパイスで、アップルパイ、焼リンゴ、ドーナツ、クッキーなどのお菓子類はもちろんのこと、中華風の煮物の風味付けなどにも。

『S&B フレッシュハーブ ディル』…「魚のハーブ」と呼ばれるほど魚介類との相性が良いフレッシュハーブ。葉を刻んでマヨネーズやクリームチーズ、ヨーグルトなどに混ぜ込めば、彩りや香りのアクセントに。

『ボンヌママン ブルーベリージャム 225G』…家庭で受け継がれる「手作りジャム」をコンセプトにした、美食の国フランスで愛され続けるブランド「ボンヌママン」。しっかりとしたブルーベリーの香りで、ヨーグルトやアイスクリームのトッピングにも。

写真左から
『小岩井 ぬるチーズ』…チェダーチーズ※と醗酵バターで仕上げた、濃厚でコクのあるなめらかなぬるチーズ。
※チーズ分中25%使用

『小岩井 ぬるクリームチーズ』…小岩井工場産クリームチーズ※を使用し、酸味と塩味のメリハリのある味わいのクリームチーズ。
※チーズ分中70%使用

※現在HP改修中のため、ページには商品情報のみ記載しています

編集部のあとがき

『ぬるチーズ』の楽しみ方はもっとたくさんあるはず。それならば、実際にその可能性を並べてみる企画にしたらどうだろう?と考えました。結果として、その可能性をもっとも引き出していただけるエスビー食品さんがご協力くださり、今回の対談企画が実現しました。

「今回は『実験室』のような取材にしたいね」と企画時に話していました。事前にエスビー食品さんに『ぬるチーズ』をご試食いただきましたが、サンプルをお送りしてからたった数日で、ご感想とともに多くのアイデアが添えられたメールが届きました。その時点でもう、今回の「実験」は成功していたのだと思います。

取材中もエスビー食品・遠藤さんから、どんどんユニークなアイデアが飛び出してきました。そのすべてがおいしそうで、取材する立場を忘れ、しばしノートと向き合う格好となったのでした。

エスビー食品さん、この度はほんとうにありがとうございました!

文:坂崎麻結
写真:佐藤侑治
編集:RIDE inc.