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業界のプロフェッショナルに聞く「テイクアウトの始め方」について by menu様 #外食レター #これからの乾杯を支える

4月15日に公開した「#これからの乾杯を支える」は、コロナ禍の中で苦しんでいる飲食店や生産者のために立ち上がった取り組みを、なるべく多くの方に広めたいという想いから始めました。

視線を内側に向ければ、キリンの商品を取り扱っていただいている飲食店様に対面している営業がいます。新型コロナの影響でお会いすることができない中、飲食店様のために何ができるかを考えすぐに実行に移したことは、より具体的で正しい飲食店関連の情報を“毎日”届けることでした。それが『外食レター』です。

これまでたくさん届けてきた『外食レター』ですが、少しでも飲食店の方のお役に立てればと思いレターの一部を転載することにしました。

今回は「テイクアウトの始め方」について、menu株式会社盛川様にインタビューさせていただいた内容をお届けします。
※こちらの『外食レター』は4月14日に送られたものを一部改変しております。

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【プロフィール】menu株式会社 営業責任者 盛川 大輔 様
テイクアウト・デリバリーアプリ「menu(メニュー)」を展開しております。スマホで食べたいメニューを事前注文・決済ができ、後はお店で受け取るor配達してもらうだけ!初期費用・テイクアウト手数料0%で展開中です。

ーテイクアウトを始めるための準備・手順は?

①包材などの準備
②テイクアウト用メニューの開発
③店内オペレーションの改修(テイクアウト対応)

上記①~③が一般的な流れ。大量の追加資金や人員は基本的に不要です。

ーズバリ!テイクアウト成功の秘訣は?

①「店頭以外の告知手段」を持つ!
来店して頂いたお客様のみにしかリーチできないと、売上の維持はできても拡大にはつながりにくいです。アプリやWebを利用することで、「まだ来店したことのないお客様」を積極的に獲得していくことが成功への近道。

②「お店で食べるよりお得」と感じさせる!
「お店で食べるより安い」、「お店では食べられない限定メニュー」などにより、特別感を演出することで、テイクアウトを利用したお客様の満足度を高めることが重要です。

ー始める際の注意点は?

●容器・梱包
テイクアウトでは「お持ち帰り」する際の揺れが必ず生じます。せっかくの美味しい料理もこぼれてしまっては台無しです。容器の密閉性の確認や、ラップなどを使ったこぼれにくい梱包の確認は必ず行いましょう。

●お客様への注意事項伝達
生ものなど、時間経過で味や鮮度が急速に落ちるものは、注意が必要です。お渡しする際にお客様に一言お声がけをしたり、注意書きを同梱しましょう。

●店内オペレーションの確認
通常のご来客と並行してテイクアウト対応をすることになるので、追加的な業務が発生します。店内オペレーションを確認しておきましょう。

ーテイクアウトに向いている商品は?

時間経過においしさが左右されにくいもの(生ものを使用していないもの、など)
単品で食事が完結するもの(定食/セット系)

ー反対に、テイクアウトに向いていない商品は?

・生ものを使用したもの(提供は問題ありませんが、お客様への注意伝達が必須になります)
・汁物(基本的には包材や梱包でカバーできますが注意が必要。特にデリバリーの場合は、ドリンク類にも注意)

ー新規顧客獲得の工夫は?

店頭以外の告知手段(できればWeb系)を持つこと。そもそも外を出歩く人が減っていますので、街頭で知ってもらう以外の方法で新規顧客にリーチできるとよいです。 弊社アプリmenuをはじめとした各種テイクアウトサービスのご導入などもその一助になると思います。

ーリピーターを増やすための工夫は?

「店内と同じくらい美味しく食べてもらえるものを提供する」につきます。リピーター獲得に近道はないので、テイクアウトも店内営業と同じくらいクオリティに妥協せず取り組むことです。

■今回のインタビューのポイント

テイクアウトと言っても、ただ持ち帰りができるだけでなく、時間経過を加味しても店内提供と同じくらいのクオリティを目指していくこと、デリバリーと違い、「お客様が自分で受け取りに行く」分、お得感の訴求、限定感・特別感の演出などの工夫が必要ですね!

「外食レター」は以下マガジンにまとめています。こちらも併せてご覧ください。