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あの”もこもこ”の泡はどうやってできる?キリンシティビアマイスターの職人技を体験!

創業当時から、お客さまの笑顔のためにこだわりのビールや料理を提供してきた「キリンシティ」。仲間との団らんや、仕事終わりの癒やしのひとときを求めて訪れる人々に、今日も変わらず至福の一杯を提供しています。

キリンシティの魅力や楽しみ方を特集する「今日はキリンシティでどう?」。

第2弾は、ビアマイスターによるビール講座。ビール好きのクリエイターさんをお呼びし、バラエティー豊かなビールの特長や注ぎ方など、ビールへのこだわりを体験してもらいました。

ご参加してくださったクリエイターさんはこちらの方々。

「今日は、キリンシティでどう?」の第1弾のほか、KIRIN公式noteでこれまでも多数取材、執筆を手掛けていただいているライターの長谷川賢人さん
日々SNSなどでお酒ライフを発信している食いしん坊ライターのふくいさん。酒と飯と酒場を愛し、酒場の絵日記をInstagramやHPで更新しているkeikonbuさん

お酒への好奇心あふれる3名に、キリンシティのビールのこだわりをキリンシティ社員がレクチャーいたしました。その模様をレポートいたします。

キリンシティでビールを飲んでいる3人

【プロフィール】福井 晶(写真右)
ライター。1990年生まれ、兵庫県出身。酒場が人生の友と勝手に決め込む食いしんぼうライター。相撲の番付表の貼ってある居酒屋が好き。
https://twitter.com/fukufukufuku_00
https://note.com/fukufukufuku_00

【プロフィール】keikonbu(写真中央)
泡とクラフトビールが好き。酒と飯と酒場を愛し、「東横の美味しき酒場の絵日記」をInstagramで更新。飲み歩きイラスト本を出すのが目標。
https://keikonbu.com/
https://www.instagram.com/keikonbu97/

【プロフィール】長谷川 賢人(写真左)
ライター、編集者。大学在学中に第5回江古田文学賞を得る。大学卒業後は、紙の専門商社である株式会社竹尾に入社し、内勤営業や仕入、販売促進に携わる。その後、メディア業界へ転職し、2016年9月よりフリーランスに。現在は、メディアの記事執筆や編集 、企画、運営、音声配信などに携わっている。
https://twitter.com/hasex

キリンシティの竹永

【プロフィール】竹永 聡
キリンシティプラス新宿東南口店店長。
2008年キリンシティ高田馬場店アルバイト入社(接客担当)。2013年に入社。2014年に最年少でビール注ぎグランプリ優勝。

キリンシティの山崎

【プロフィール】山﨑 香織
キリンシティ渋谷桜丘店 接客担当。2015年キリンシティ新宿東口店アルバイト入社(接客担当)。2019年度ビール注ぎグランプリ優勝。2022年4月入社。


キリンシティのビアマイスターがビールのこだわりをレクチャー

キリンシティ

キリンシティに対する印象を聞いてみると、「仕事帰りなどにキリンシティに行ったことがあるかな」と語る参加者の面々。長谷川さんは先日の「今日はキリンシティでどう?」第1弾の取材後もキリンシティに立ち寄ったのだとか。

「前回の取材で、一番いい状態のビールが飲めるように提供しているというお話をうかがったので、確かめてみようと思って行きました(笑)。スピードはもちろん、味も素晴らしかったですね。あのビールの秘密を聞けるということでとても楽しみです」と、長谷川さん。

本日の講座の講師を担当するのは、キリンシティプラス新宿東南口店店長・竹永聡キリンシティ渋谷桜丘店・接客担当の山﨑香織。
二人とも、キリンシティが主催する「ビール注ぎグランプリ」のグランプリ受賞者です。

キリンシティ

「ビール注ぎグランプリ」とは、店舗予選、エリア予選を勝ち抜き、全国のキリンシティの中から一番の注ぎ手を決める大会。ブラインドテイスティングと官能テストで審査します。

2014年のグランプリを受賞した竹永は、入社して2年目で出場。その当時、初の20代での出場、最年少グランプリ受賞でした。山﨑の受賞は2019年。コロナ禍になり、開催がないため、現在暫定1位となっています。

「キリンシティでは、まずビアマイスター制度があり、その制度のもと技術研鑽を目的としたビール注ぎグランプリがあります。ビアマイスター制度は、ブロンズ、シルバー、ゴールドの3段階あり、筆記と実技で審査します。このビアマイスターを持っている人だけが、お店でビールを提供することができます。ビールの味、知識も必要となるため、20歳未満もビール注ぎができません」と、竹永。

こだわりの『キリン一番搾り』と“ご馳走ビール”

ここからはメニューを見ながらキリンシティのメニューとそのこだわりを紹介していきます。

山﨑:キリンシティでは『キリン一番搾り』のほか、創業当初から続く、こだわりが詰まった3回注ぎの“ご馳走ビール”というスタイルのビールをご提供しています。“ご馳走ビール”は、淡い色・濃い色・ブレンドなど、全部で8種類ご用意しています。時間をかけて注ぐことで、ビール本来のおいしさを引き出すことができるんです。今日は『キリン一番搾り』と“ご馳走ビール”から、2種類お楽しみいただこうかと思っています。

1回目を注ぎます。

まずは、一杯目におすすめの『キリン一番搾り』から実演。

山﨑:キリンシティでは『キリン一番搾り』を、こだわりの2回注ぎというスタイルでご提供しています。『キリン一番搾り』も、もともと3回注ぎだったのですが、2021年の『キリン一番搾り』のリニューアルのタイミングで、ブランドに最適なサービングをオリジナルで開発しました。2回注ぎにすることで、『キリン一番搾り』本来の麦のうまみと澄んだ味わいをより表現できるうえに、最初の一口はのどごしも程よく感じられます。

また、3回注ぎの“ご馳走ビール”は提供までの時間が約4分なのに対し、2回注ぎは1分程での提供となるため、『キリン一番搾り』のほうが早く提供することができます。ですので、まず一杯目に『キリン一番搾り』を楽しんでいただいて、二杯目からキリンシティならではのご馳走ビールを飲んで違いを楽しんでいただくというのをおすすめしています。

1回目を注いで少し時間をおき、泡が落ち着くのを少し待ちます。

2回目を注ぎ、泡がグラスから立ち上がってくると…思わず参加者からは「わー!」「もこもこ〜」「すごーい!」と歓声があがりました。

「おいしい『キリン一番搾り』ができました!どうぞ召し上がってください!」と山﨑。

長谷川:いただきます!…いや〜これはおいしい!いつも飲んでいる『キリン一番搾り』よりすっきり感があるような気がします。でもしっかり旨味もある。

ふくい:そうですね。泡のふわっという感じもある。おいしい。

keikonbu:一杯目にこれは気持ちいい〜!まさに一杯目のビール!という感じがしますね。
  
山﨑:キリンシティは、理想的な『キリン一番搾り』を味わっていただけるお店を目指していますので、うれしいです。
『キリン一番搾り』は多くの飲食店でも提供されているなか、キリンシティではジョッキではなく、ブランド特製タンブラーで提供しています。ジョッキだと持ち手があるので手の温度が液体まで伝わらないのですが、特製タンブラーは手のぬくもりを少しずつ加えていく設計になっており、温度の変化も含め、最後の一滴まで適温で楽しんでいただけるようになっています。そのあたりもぜひ感じて見てくださいね。

ふくい:山﨑さんはおうちでも『キリン一番搾り』を飲まれるんですか?

山﨑:そうですね。キリンラガーも好きですが『キリン一番搾り』が多いです。家でもグラスに2回注ぎをして飲んでいます。

見て楽しむ。飲んでおいしい。職人技光る3回注ぎのご馳走ビール

ビール好きのみなさんのおしゃべりも弾んできたところで、続いては、ご馳走ビールを実演してもらいました。キリンシティのご馳走ビールで一番人気の『キリンブラウマイスター』を注いでもらいます。
まず、グラスの中で勢いよく回転させ優しく泡立てるように注ぎます。

長谷川:わぁ、そんなに勢いよく注ぐんですね!泡をいっぱいに注ぐのは意外でした。レバーがよく他のお店で見るサーバーと形が違うんですね。

竹永:そうなんです。『キリン一番搾り』はよく見るタイプと同じですが、ほかのものは違う形になっています。レバーの角度を90度回転するとビールが出る仕組みです。

樽の中にはガスと液体が入っているので、残量によって泡立ちが変わります。適宜、樽の残量を確認しながらレバーのスピードを調整しています。とにかくビールの状態を見ることが大切です。

1回目を注いだら2分〜2分半おきます。1回目で泡立たせることにより適度に炭酸が抜け、ホップの苦みが泡に吸収されます。

2回目はグラスの淵から泡の下に優しく注ぎ込むように注ぎます。泡がしっかりと固いのでグラスから盛り上がってもこぼれません。

少し時間を置いて3回目を注ぎ、泡を盛り上げます。

「完成です。どうぞ」と、カウンターに出すと、一同「わ〜〜〜〜!」という声とともに思わず拍手が。では、再び乾杯!

ふくい:泡がおいしい!ぜんぜん違う…。『キリン一番搾り』と比べると、キリンブラウマイスターのほうが甘みと香ばしさがあって、二杯目という感じがします。

長谷川:泡がホイップみたい。こういうスイーツありそうですね。うん、泡がおいしいですね。

keikonbu:本当にデザート食べているみたいです。泡がとにかくクリーミーですね。

竹永:お客さまには見た目や味わいだけでなく、五感すべてでおいしさを満喫いただければと思っています。

keikonbu:もこもこの泡が特徴的なので、あれを女の子たちが鼻につけてキャッキャする光景もありそうですよね(笑)。飲み切るのにおすすめの時間ってあるんですか?早く飲んだほうがいいなど。

山﨑:特に時間は提示していないのですが、泡に持続性があって、酸化を防いでくれるので、多少時間が経過してもおいしく飲んでいただけると思います。

ふくい:ビールってやっぱり泡が大事なんですか?

竹永:3回に分けて注ぐことで、固い泡が作れ、これが蓋のようになります。泡の蓋により酸化を防ぎ、最後までよりおいしく飲むことができるんです。
泡も大事ですが、ビールをしっかり撹拌させて香りを立たせるということも大事です。そのために、注ぐときにグラスの中心のポイントに当てて、しっかり縦回転するようにしています。こうすることで香りが立ち、香味のバランスが整うんです。横回転と縦回転で注いだときの比較をしたことがあるんですが、全然違いましたね。

長谷川:一杯一杯丁寧に注いでいるということはよくわかったのですが、一度に最大何杯まで作れるんですか?そんなにたくさんは作れなさそう…。

竹永:私の場合、3回注ぎなら、最大20杯までですね。2回注ぎの『キリン一番搾り』だと、泡がなくなるスピードが早いので10杯くらいでしょうか。同時にカクテルを作ったりすることもありますよ。

その言葉に、一同びっくり!営業中は、ドリンクを作りながらも新しいオーダーを見て、サービスのスタッフの動きを見て、その中でベストな状態のビールを提供できるようタイミングを調整しているとのことでした。

最後にブレンドビールで一番人気の『達人ブレンド』の実演を。まずは『キリン一番搾り〈黒生〉』を90cc注ぎ、そのあと『キリンブラウマイスター』を注ぎます。ブレンドビールは、それぞれブレンド比率が細かく決まっていて、数cc単位で違いがあります。

長谷川:それは都度何ccと計るんじゃなくて、注いでいるときに感覚で、「90cc」を測って注ぐっていうことですよね?それは体で覚えているんですよね?すごいなあ。 

2回目、3回目は『キリンブラウマイスター』を注いでいきます。

こちらがコクと飲みごたえを楽しめる『キリン一番搾り〈黒生〉』と『キリンブラウマイスター』をブレンドした達人ブレンドです。

完成した達人ブレンドを前に思わず、写真撮影。

keikonbu:コーヒークリームみたい。見た目もなんだかかわいい!これも泡が特徴的ですね!今までこんなに泡に注目したことなかったです…。

ふくい:これはゴクゴク飲む感じじゃないビールですね。ゆっくり味わいたい。

竹永:お客さまからよく「意外と黒いのね」という声をいただきますが、グラスを照明にかざしていただくと真っ黒ではなく透き通った色合いがわかると思います。

長谷川:この泡と液体の境目がほんとうに緻密ですよね。泡の密度が違うのかな。本当にすごいなあ。

キリンシティのビールへのこだわりやテクニックを学んだ参加者のみなさんに、最後に感想をいただきました。

ふくい:キリンシティってキリン運営の飲食店というイメージくらいしかなかったんですけど、ここまでおいしいビールを職人技で提供しているお店だとは知りませんでした。
今回、飲んでみて、特に泡にびっくりしました。家では飲めないビールですね。もちろん缶ビールや瓶からコップに注いで飲む日常のビールも好きですが、特別なときは泡がおいしいビールをお店で飲むというのもいいなと思いました。

長谷川:自分で実際に注いでみるとスポーツみたいだと感じました。判断力が野球並みで、コントロールがゴルフ。改めてプロの技を思い知らされました(笑)。知れば知るほどおもしろいですね。またお店にも伺います!

keikonbu:最近クラフトビールなども飲むようになってきて、あんまり泡を意識していなかったんですが、泡って大事なんだなって思いました。
キリンシティは、会社の先輩が「おいしいビール飲ませてあげるよ」って連れて行ってくれるお店のイメージがあったんですけど、エンタメっていうより本物って感じがありました。まだ若い子に良さが伝わりきっていないのがもったいないですね。お店のおすすめの料理とかも気になるので、また行こうと思います!

体験して、ビールへの好奇心が深まった様子のみなさん。今回は、参加者のみなさんに体験レポートも書いていただきました。こちらも合わせてご覧ください。

次回は、キリンシティのフードにフォーカス。お酒と食事がお好きなごはん同盟のお二人にご参加いただき、キリンシティのフードへのこだわりをお届けします。次回もお楽しみに。

編集部のあとがき

今回の企画にご参加いただいた、keikonbuさん、長谷川さん、ふくいさんのお三方は初対面でした。それが、ビール講座が始まって数十分後にはこのような形で打ち解けてビール談義が始まっていました。
 
改めて、ビールは人と人の距離を縮める何かがあると感じた取材でした。そしてお三方のおいしそうなビールの感想を聞きながら、終始私の頭の中では「今日はキリンシティでどう?」がリフレインしていました。
 
ぜひともあの“もこもこの泡”を試しに行ってみてください。

執筆:花沢亜衣(RIDE inc.)
写真:田野英知
編集:RIDE inc.

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