オウンドメディアの役割が広がった1年。2022年KIRIN公式note振り返り
2022年もKIRIN公式noteにお付き合いいただきましてありがとうございました。おかげさまで今年もKIRIN公式noteは年を越せそうです。
例年にならい、今年も1年の振り返りをしたいと思います。
▼2021年の振り返り記事はコチラ
広がった1年。新たな可能性を感じた1年
今年を一言で表すなら「広がった1年」ということになると思います。
1年間で公開した記事の本数は90本以上。記事に登場した従業員の数は70名を超えました。2020年に「キリンビール」から「KIRIN」にアップデートし、グループ全体にコンテンツの裾野を広げ、少しずつではありますが今年も増やすことができました。
また、お客さまと向き合う「お客様相談室」や、社内ベンチャー、社内起業の制度を取りまとめる部門や研究部門など、取り上げる部門や活動も広がった1年でした。
▼特集「今日はキリンシティでどう?」
▼特集「紹興酒のすゝめ」
▼インタビュー「協和発酵バイオ・研究者」
▼特集「こんにちは。お客様相談室です」
▼特集「ホップ学」
▼特集「キリンビジネスチャレンジ」
これら企画は「取り上げてほしい」という問い合わせから始まることが多かったことも今年の傾向です。問い合わせに共通するのは、シンプルに言えば「丁寧に、丹念に伝えたい」ということでした。noteであれば、しっかりと「伝わる」という期待の表れでした。「noteっぽく切り取ってほしい」ということもよく聞きました。
興味深かったのは、記事が公開されるやいなや、グループをまたいで社内に広く共有されたことでした。記事を通して、従業員が語った言葉が伝搬していく様子を見ていると、noteの新たな可能性を感じました。
つまり、noteの街にいる皆さんに届けたいと思って紡いだ言葉はそのまま、働いている自分たちにも同じ熱量で届くということです。その熱量は、届いた人の「明日の仕事」に繋がっていく。そんな風にして、グループ内の「温かい広がり」の熱源に、noteが今なりつつあります。
さらに「温かい広がり」は社内を離れ、「これから働く人」にまで広がり始めています。
今年の春先、「#わたしとキリン」で取材したとある方から連絡がありました。聞けば、その記事を見て、キリンで働く姿がより具体的にイメージができ、入社を決めたという新卒がいるとのことでした。
その後、新卒の方と話して感じたのは、これまでキリンの従業員に取材してきて感じていたキリンの人“らしさ”のようなものを“既にまとっていた”ことです。
いずれnoteは「未来との架け橋」のような場所にもなるかもしれない、そんな可能性の広がりをも感じた瞬間でした。
企業・クリエイターコラボも広がりました
今年は例年以上に多くの企業、クリエイターさんとご一緒にコンテンツを作る機会にも恵まれました。
サッカー企画としてJFAさんとは、はじめての共同マガジンを運営しました。
エスビー食品さんには、美味しい料理企画でご一緒させていただきました。
また、同じ視座で社会課題に向き合っている企業の方々との対談企画や、消費者庁長官との食品ロスについての対話、料理家さんと行ったコラボ企画、協業先の方との対談企画、ワインや紅茶に精通された方との談議、日本産ホップを守っている方々、連載「 #いい時間 」にご出演いただいた方々…ここでは紹介しきれないほど多くの方にご出演いただき、対話する機会をいただきました。
記事が公開されると、SNSでご紹介いただいたり、時には取材を振り返って長文で感想を発信していただくこともありました。それがとにかく嬉しくて、投稿のキャプチャをとったりしては、関係者に共有して、よろこびを分かち合いました。
新しいつながりが増える度に、私たちのnoteがまたひとつ「広がる」ことになりました。
記事を作るスタッフも広がりました
今年出した記事は90本。これらのほとんどがゼロから企画して取材をしています。企画から公開までにかかる期間は約3か月。そう考えると、記事づくりに関わっていただいた方々の奮闘ぶりがわかると思います。
企画から公開まで一緒に走っていただいた制作パートナーのみなさん、どんな取材でもおもしろがって引き受けてくれ、丁寧な取材と素敵な文章でわかりやすく伝えていただいたライターさん、どんな撮影現場でも臨場感高く綺麗に切り取っていただけるカメラマンさん。いつも本当にありがとうございます。あらためて、感謝申し上げます。
取材後、取材陣から「やっぱりキリンの取材はおもしろいなぁ」と言っていただけることがあるのですが、私にとってはそれはご褒美のような言葉です。そしてそんなピュアな言葉を聞く度に、背筋が伸びる思いにもなります。
一緒にnoteを作り上げているクリエイターさんはこちらでも紹介しています。ぜひご覧ください。
2023年も広がっていきます
さまざまな人を取材してきました。多くの取り組みを紹介してきました。正直、“メディア”としてはとっ散らかって見えるくらい、幅が広がりました(そこは課題です)。
ただ、どこまでいっても「人は人に興味がある」ということがわかる1年でもありました。
記事の多くの表紙画像は取材対象者の顔が前面に出ています。改めて眺めると一様に「ワクワクしている」表情にも見えます。
取材中、ライターさんをはじめ取材陣が“前のめりになる瞬間”というのがいくつかあって、それは例えば、立ちはだかる壁を乗り越えるための工夫であったり、先人達から受け継いだものを未来に繋げるために挑んでいるプロセスだったりします。
その他にもいろいろありますが、共通するのは、「個人的な言葉」で話している時と、まだ見ぬ「未来への展望」を語っている時のように思います。
それらは理路整然と語られることはなく、むしろ捉えようのない、悩み抜いてこぼれ落ちた言葉ではあるのですが、でも一方で、話している本人の目は楽しそうなんです。そういう時、ライターさんは前のめりになり、カメラマンさんは思わずシャッターを切ることになるのだと思います。
来年は、より一層「未来への展望」の言葉を追いかけていきたいと思っています。きっとまた新しい広がりを生んでくれるはずです。
引き続きKIRIN公式noteを宜しくお願い致します。
それでは、よいお年を。