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ルーツをたどり、人と人をつなぐ。2024年で得たオウンドメディアの新しい感触

2024年もKIRIN公式noteにお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

今年1年間で公開した記事は61本。登場した従業員は70名以上、出演いただいたゲストは30名以上にのぼります。

今年のnoteを紐解くキーワードは「たどる」「つながる」。
生産者への訪問を通じて“ルーツをたどる“取材や、従業員の“働く”のモチベーションの源泉に触れる新たな特集など、原点やプロセスを「たどる」記事が多く出た年でした。そして、それらの対話を通じて、多くの人や企業と「つながり」が生まれました。

この記事では、2024年の歩みを「たどり」ながら、私たちが紡いできた「つながり」を振り返ります。


外とのつながりをたどる1年

今年は、例年以上に会社を飛び出して、多くの方々に会いに行く機会に恵まれました。特に多かったのが、私たちの商品の原料などを提供してくださる生産者たちにお話をうかがう企画です。

・『キリンビール 晴れ風』×日本産ホップ生産者

秋田県横手市では、『キリンビール 晴れ風』に使用される日本産希少ホップ「IBUKI」が生産されています。この取材では、ブランド担当者がホップ農家さんを訪れ、ホップ生産についてお話をうかがう機会に恵まれました。

生産者の方々と直接つながることで、この地で紡がれてきたホップの物語や地域に根ざした取り組みをたどることができました。また、収穫の苦労や後継者不足への不安もお聞かせいただき、「この地で育まれるホップの魅力をもっと多くの方に伝えたい」と強く感じました。

記事公開後には、「日本産ホップが使われていることを知らなかった」という驚きの声や、「地域を応援したい」という温かい声を多くいただきました。

・『午後の紅茶』×紅茶葉生産者

国産素材を活かした新シリーズ『午後の紅茶 JAPAN BLEND&CRAFT』。シリーズ第1弾「グレープティー」の誕生背景を紹介したこの記事では、開発担当者の思いとともに、産地である鹿児島の紅茶農家をたどる取材を行いました。

現地を訪れ、紅茶農家さんと直接お話しするなかで、農家の皆さんの茶葉に込められた情熱を感じ、私たちも心が温かくなりました。

「国産素材を使った商品はうれしい」「鹿児島茶園さんを応援したい」といった声が寄せられ、私たちにとって大きな励みになりました。

これらの取材を通じて、つくり手の想いとお客さまをつなぐことの大切さをあらためて感じました。今後もこのつながりを大切にしながら、商品の背景にあるストーリーをお伝えし続けていきたいと思っています。

・キリンシティ×フードメニュー生産者

2022年からスタートした連載企画「今日はキリンシティでどう?」では、今年公開した4本の記事を通じて、キリンシティがこだわり抜いたフードメニューの生産地をたどり、つくり手とのつながりを深めるスタッフの姿をお届けしました。

生産者との対話を通じて、素材の魅力や背景にあるストーリーを知り、それを店舗でどう伝えるかを考えるスタッフの真剣な姿に触れることで、オウンドメディアの新しい役割を知る機会にもなりました。

キリンシティファンの方からは「季節限定メニューをいつも楽しみにしています」といった声が届き、「この記事を読んで、キリンシティに行きたくなりました」といった声も寄せられました。

・キリン×クラフトブルワリー

マガジン「クラフトビールを語る」では、キリンのクラフトビールにまつわる取り組みやストーリー、そこに関わる人々の想いや夢を、さまざまな視点から語り合う記事をまとめています。

特に、タップ・マルシェに参加するブルワリーを訪れる企画では、6つのクラフトブルワリーの方々と深く対話し、それぞれの情熱や挑戦に触れることができました。そのなかで、ビール造りにかける思いや地域とのつながり、そしてその未来へのビジョンを共有していただいたことが、私たちにとっても貴重な経験となりました。

働く人の原点をたどる1年

今年も、従業員の「働く」に焦点を当てた企画を多く発信しました。その人の働くうえでのモチベーションの源泉をたどりながら、これまでの経験や人との出会いが、今の仕事や価値観にどう影響を与えているのかを深く掘り下げてきました。

取材した従業員からは、「この取材を通じて自分のキャリアを振り返ることで、あらためて仕事へのビジョンが言語化でき、未来に向けた一歩を踏み出すきっかけになった」という声もありました。
また、オウンドメディアには、従業員と会社、そして社会とのつながりをより深く、色濃くさせる役割もあることを感じる機会にもなりました。

ここでは、働く人々の原点をたどる記事をいくつか振り返りながら、その想いをあらためて感じていただければと思います。

・若手従業員の今とこれから

2024年4月に、17年ぶりに登場したスタンダードビールの新ブランド『キリンビール 晴れ風』。この開発に携わった20代から30代の若手従業員たちの挑戦と活躍を紹介する連載「晴れ風ができるまで 〜若手社員の挑戦〜」では、マーケティング・開発・営業などさまざまな過程での挑戦を「たどり」、その成長の軌跡をお伝えしました。

「『晴れ風』、まだ飲んでいませんが、開発者の記事を読んでますます気になっています。ドキドキしながら、ぜひ試してみたいです!」「若手社員の取り組みが素晴らしい。応援したくなる」といった、うれしい声が寄せられました。

彼らの言葉は、仕事に対する熱量を学生さんなどの「未来の仲間」たちに伝える貴重な機会にもなりました。

・キャリアを通じて見つけた自分らしい仕事

今年からスタートした連載「自分らしい仕事のつくりかた」では、キリンの多様な仕事のかたちに焦点を当て、“自分らしい仕事”を見つけた人たちのキャリアをたどり、その仕事の源泉となる思いや価値観をお伝えしました。

自分らしい仕事を見つけた従業員の背景には、キリンで働くなかで培った価値観がありました。

・若手研究者がつくりあげる「未来」

この記事では、キリンの若手研究員たちがどのように未来を切り開こうとしているのか、その熱い想いをぶつけあう企画になりました。

キリンの研究開発は、技術の探求にとどまらず、お客さまの生活に寄り添い、よりよい社会の一助になることを目指しています。研究の成果がいつか、未来につながることを信じて日々課題に向き合っています。その果てなき道程をたどることができました。

さらに、この記事に関連して、キリンホールディングスのXアカウントでスタートしたショート動画連載「未来をツクる ~未来の◯◯をツクる人~」も始まりました。動画を通じて、研究員たちの想いやビジョンをより身近に感じていただき、その想いが皆さまにつながっていく企画にしていきたいと思います。

2025年は、より「交わる」場をつくっていきます

12月、オウンドメディアの新しい取り組みをスタートさせることを発表しました。

この場は、未来を一緒に考える「ダイアログ」の場にもなり、共創を企てる「ラボ」にもなり、いろんな人が気軽に行き来できる「マルシェ」にもなる、そんな場所を目指しています。

私たちがnoteで発信を始めて5年が経ちました。その間、私たちと同じように、社内外のルーツをたどり、未来につなげるべく発信を続ける企業が増えました。そして同じように、今を問い、未来を思うnoteの「住民」からの発信も変わらず増え続けています。

そうであれば、このまま1社から発信を続けるのではなく、同じ視座でいる企業同士が手を取り合い、多くの共鳴する読者の方々と語り合う「場」をつくることが、この頼りなく不透明な社会において、よりよい未来を手繰り寄せる一つの「拠り所」になるのではないか。そんな思いからこの取り組みを、共感いただいた企業さまたちとともに始めることにしました。

来年はこの「場」をじっくりと育てていきたいと思っています。興味ある方がいれば、ともに語り合いましょう。

それはそれとして、来年も引き続き、社内外をたどり、未来につながる発信を続けてまいります。noteももう6年目を迎えます。この5年間ずっと支えていただいているライター・カメラマン・編集者の皆さんに、あらためてこの場を借りてお礼申し上げます。来年も引き続き、より一層頼らせていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

一緒にnoteを盛り上げていただいているクリエイターさんを紹介して今年も納めることにします。

あらためて、今年もKIRIN公式noteに足を運んでくださった皆さま、ありがとうございました。来年はいろんな場所に出向いていく年になります。ぜひいろんな場所でお会いできればと思います。

来年もKIRIN公式noteをよろしくお願いいたします。
それでは、よいお年を。